八柏龍紀の「歴史と哲学」茶論~歴史は思考する!  

歴史や哲学、世の中のささやかな風景をすくい上げ、暖かい眼差しで眺める。そんなトポス(場)の「茶論」でありたい。

2018年NPO新人会・宏究学舎「講座」のお知らせ(その1)

2018-03-22 09:22:37 | お知らせです!

 東京は昨日今日と冬に逆戻りした感じですが、
春分の日も過ぎたことでもあり、いよいよ春の到来となりました。
そのうち桜花も空を覆うばかりに咲き誇り、そして数日で多くの花弁を散らして、
ささやかな春の華やぎと慰安を終えることでしょう。
そして、あっという間に梅雨の時期をむかえ、
夏へと季節は巡っていきます。

 そんなふうにふと思ってみると、
時間は、まるで早周りの時計のように過ぎていくようです。

 でも、それだけではなく
そうした時間のなかには、
人との多くの出会いと別離があって、
時間の過ぎ去ることは、それよりも「人が過ぎていく」ということだと、
しみじみと実感されます。
「人が過ぎていく」ことの言いしれようのない寂しさ、悲しさ。
それが過ぎ去る時間へ哀切を深くしていくのでしょう。

 ところで、2018年夏学期の講座の案内のお知らせです。

 いまのところ、
4月26日(木曜19時30分~)を初講日とする「〝戦争の世紀〟に生きた画家たち」

4月28日(土曜13時30分~)を初講日とする「〝戦争と経済〟日本の近代・現代を考える!」

 それと京都商工会議所主催の「京都検定講座」、
いわゆる「京都学」の講座、
これは
4月8日(日曜15時30分~)を初講日とする「京の六賢人」
 

 以上、三講座を開催します。

 それを本日一挙に公開すると、混乱すると思いますので、
今日は、「〝戦争の世紀〟に生きた画家たち」の講座をまずは掲載します。

 お申し込みはE-mail:shinjinkaikouza@gmail.com
 あるいはyagashiwa@hotmail.comまでメールをいただければと存じます。

 パンフレットと概要は下記の通りです。

 人と人が出会う喜びと別離からくる悲しみ、まさに一期一会の「講座」になると思います。
 みなさまのご参集を心からお待ちしております。


 

◇◆芸術から読み解く近代日本の「精神史」!◇◆
 〝戦争〟と青い絵具~〝戦争の世紀〟に生きた画家たち~
*期間:2018年4月26日<初講>~7月5日(全6講)
*曜日・時間:隔週木曜日<午後7時30分~9時>
*定員-30名:受講料-9000円(全6回分)
*会場:としま産業振興プラザIKE・Biz
     豊島区西池袋2-37-4(JR池袋南口徒歩4分)
【講座内容】 頭上に重くたちこめる鈍色の空。時代は軽薄な狂騒に賑わいを見せているだけで、足下の地核は動揺し液状化した不気味な泡を立てている。近代の日本が「戦争の世紀」にさしかかって突き進んで行ったありさまは、まさにそんな時代の〝光景〟が拡がっていたのではないか。そして、いまわたしたちが見ている〝光景〟も、それとどれほどの懸隔があるのでしょうか。
 ところで、そうした茶色の〝戦争〟の時代のなか、画家たちの多くは、自らの純粋な生命を懸け、ひたむきに画業に向かい、表現の極限を見ようとしました。印象派、キュビズム、フォービズムなど西欧絵画のモードmode。あるいは艶と余白で織りなされる日本絵画の美。この講座では7人の画家とその「戦争の世紀」を考えます。絵を見て感性が磨かれる喜び。そして歴史の深みを見つめ直す楽しみ。学ぶ意味を再確認したいと思います。

第1講(4月26日):〝外光〟と〝近代国家〟~黒田清輝の気風。『朝妝』『湖畔』
第2講(5月10日):〝余白〟が生む「実存」~菱田春草の悲情。『寡婦と孤児』
第3講(5月24日):〝清澄〟であり〝艶麗〟なるもの~上村松園の美。『序の舞』
第4講(6月7日):〝浪漫〟と〝彷徨〟~竹久夢二の夢。 『黒船屋』『変災雑記』
第5講(6月21日):〝池袋モンパルナス〟の群像~松本竣介と野田英夫の闘い
*「講外講」(6月23日・自由参加)<手でつかむ〝歴史〟:「現場」に立ちあう旅!>
       水没した谷中村、現在の足尾銅山跡などを探訪する!
第6講(7月5日):〝収容所〟と〝青い絵具〟~香月泰男と凍土。 『シベリア』

 



 

 

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