その日、急に友人Hのことが思い出された。
Hの結婚式では司会をおおせつかったことがあった。
まだ仲人をたてる時代で、その時の仲人はHの会社の常務をされていたI氏。
そのI氏はどうされているのかと気になって仕方がなく、
Hの勤務するグループ従業員数総勢約1万9000人の会社を検索した。
I氏の名前は見当たらなかったが、えっ?見覚えのある名前が目に入った。
Hのフルネームが人事異動ニュースの欄に載っていたのである。
この四月から執行役員となるとの記事であった。
Hとは大学時代の友人である。お世辞にもレベルの高いとは言えない大学である。
下から数えた方が早い。その大学の株などにも明るいY助教授は、Hの就職の際、
二度と当大学からこの会社に入れることはないだろうと予言したくらいである。
その会社の執行役員となったわけである。他のOBにも名をはせた人はいるだろうが、
組織の中での中枢入りは聞いたことがないのである。
喜ばしいことである。身体を大切に無理なく過ごされることを祈る。
おめでとう。