少し前の話です。
季節は秋になったころだと思います。
長男がある日「ママ、キツネってこの辺にいるんだね」というのです。
「はぁ???」この辺にキツネなんて聞いたこともないし、そんな山奥でもありません。
「山のほうから下りてきてすごいスピードで動くんだ」とか「川のなかを走っていて水かきがある」とか聞いてるうちにキツネにしては変だし、塾の帰りで遅いにしてもそんな動物が走り回っていたら騒ぎになりそうな感じです。
長男がキツネだと思った理由は尻尾がふっくりしていたというだけの理由だそうですが、そのほかの様子は当てはまらないことがばかりでした。
目は赤く光っていて、追いかけていたら溝の中に逃げて中から眼だけが光っていた・・など聞いているうちにどっちかっていうとホラーめいた様子が続きます。
一緒に行っていた友達も見ていて一緒に追いかけたということですが、普通の哺乳類ではなさそうな感じです。
見ていた姿を色々総合すると、妖怪っぽいものをうっかり想像してしまう私。
頭の中では「なせ正体不明なものを追いかけるのか?」とか「これが映画なら最初の犠牲者になっているかも・・」(犯罪ドラマの見過ぎですが)・・とグルグル思考が空回り。
何回かみたあとふっつりとみなくなったということですが、彼の見たものがいったいなんだったのかとっても気になる母でした。