WOWOWでこの間放送していたので録画してみました。
左が主人公のオーウェン。右がアビー
ともに12歳ってことだけど、アビーは吸血鬼で実は12歳ではないんです。
隣に引っ越してきた少女と男の人をオーウェンは親子だと思うんだけど実は親子でなく・・・。
「モールス」はスェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」(この邦題はちょっと内容を見るとハズレ。)のハリウッド版リメイクです。両方放送していたので両作品とも見てみることに。
話の大まかな作りは同じですが演出や細かな設定などの違いで少し印象の違う作りになっています。
こちらはスウェーデン版の主人公オスカー。
北欧らしい少年ですね~。…とまぁ主人公のイメージひとつとってもこんなに違うので両方見てみることをお勧めします。
ざっくりとした内容はすが、両親がぎくしゃくし、学校でもいじめられたりして孤独な少年と謎めいた少女が出会い、それと同時に町では猟奇殺人事件が起きていく・・・・ざっくりざっくりですがgoo映画紹介のあらすじもこんな感じです。
「1983年の冬。12歳の少年オーウェンが暮らす団地の隣室に謎めいた少女が父親と越してくる。学校では陰湿な苛めにあい、家では精神的に不安定な母親との息苦しい生活に孤独感を強めていたオーウェンは、アビーと名乗る少女と夜の中庭で言葉を交わすのが楽しみになる。
やがて、壁越しにモールス信号を送り合うようになり、アビーはオーウェンに苛められたらやり返せと励ます。同じ頃、町では連続猟奇殺人事件が起きていた」
ほら、アビーちゃん血まみれ。
これを受け止められるオーウェンやオスカー(スウェーデン版)はすごいです。それをおかしいと思わせない数々のエピソードもお見事でございます。
まぁ映画としての評価は大変高いのでおもしろいのは保証します。
でも!、でもね!
12歳の男の子を持つ母親目線から言わせてもらうとね!そんな初恋の切ないだのことの美しいだのは言えないんです~。
こんな危険な女と付き合っちゃだめだよぉ・・と思いながら見ていた私。だってアビーは(スウェーデン版はエリ)12歳じゃ無いんだもの・・・姿は幼くても大人の女だから・・・少年の心を鷲掴みにするなんて朝飯前なの!
聞いてる?ね?オーウェン?
こんなリリカルな出会いも計算なのよ~。ミステリアスな女って魅かれるのものなのよね・・・。ああ!
もう自分の事で精一杯な両親も身につまされたり、腹が立ったり・・。
アビーと行動を共にするってことは、あの使い捨てになってしまう元少年の男(最初お父さんとおもった人)と同じ運命をたどるってこと、殺人者として生きていくってことなの・・ってだれか大人が諭してやってぇぇぇぇ~と歯がゆい。
使い捨てにされてしまう元少年のおじさん。アビーのために血液を採取しております・・・こんな人生嫌じゃないのかなぁ・・。
自分の息子にこんなさみしい人生を選ばせてしまうなんて・・・考えただけで恐ろしいし、させたくない。
一度正体がばれて少年の元からアビーが去っていくんだけど、すごくほっとした(・・と見ている人は少ないでしょうが・・)もちろん少年は泣くんだけど、泣けばいい!そして明るい人生に戻って行って~と泣き顔にエールを送る私。
しかし最後に事件が起こって再びアビーは少年の前に姿を現す・・。
本当にこの子のことが好きなら、別れてやって、ね、ね、ね・・・・と思うのですが、別れてくれなくて、そんなとこばっかり少女の我儘を押し通してしまう・・「アビー・・怖い子!」(出典・ガラかめ)でした。
本当に好きならそんな運命は背負わせられないと、しかも大人の思考を持っているなら彼にたとえ恨まれても身を引くのが愛ってものじゃない?
それを承知で連れて行くのはやっぱり一つの生活手段としての新たな保護者(元少年の男はは死んでしまったので)が必要だったから・・・?
「アビーやっぱり怖い子」なのね・・。まぁ本当に怖い子なんだけど。
血がほしくなる時のアビーちゃん。血の採取に失敗したおじさんを罵倒したりもする・・・・オーウェンそれでいいのか?
…とまぁ母親目線で見ると「切ない初恋ものホラー」というよりは「アビー怖い子、お願い彼を開放してやって!」という話に見えてしまったのです・・。
特に年の近い子がいると他人事では済まない感じがして、そういう意味ではすごく怖い話でした。
・・・ああすっきりした!
追記
原作ではもう少し元少年の書かれ方が違うようで・・・とりようによってはおじさんの二の舞は無いような感じにも読み取れるようです。
そうだったらいいんだけど。わりとはまりまくっている人が多い映画だと、色んな人の感想を読んで思いました。