デジタル彩色のカラフルな画面・・綺麗といえば綺麗ですが最初は目が疲れて大変でした・・。
最初の15分を乗り越えるかどうかでこの映画に入り込めるかが決まります。
そう・・この映画は人を選ぶのでした・・。
もちろんマッハGOGOGOが原作だから見ようと思った訳です。私は故吉田竜夫さんの描くキャラクターが大好きなのです。それは私の子供時代に遡りますが、他のアニメ会社にはない独特の世界が吉田竜夫さんのいらっしゃったタツノコプロにはあったのでした。
あの綺麗なブルーや赤を使った配色は他では見ない画面だったのです。
加えて独特のキャラクター達 劇画タッチのキャラクターは本当に画期的でした。
この絵探すのちょっと大変だったけど、なんておステキな姿なんでしょうか~
これが40年前のアニメのキャラだなんて・・・ セクシーだわ
このアニメ自体の記憶は割りと薄いのですがとにかくカッコよかったことと、アメリカでの人気がすごくあったということは知っていました。
・・と言うことでスピードレーサーです。
原作ということで、そんなに激しく漫画通りには作っていないだろうな・・と見てましたが中々どうして、所々に原作ファンを喜ばす仕掛けがあったり、主人公のふとした表情がタツノコのキャラのようなお顔だったりと、監督であるウォシャウスキー兄弟のこだわりと原作への愛と尊敬が感じられてうれしくてうれしくて・・
吉田竜夫ファンとして誇らしい気持ちになるのでした。
吉田竜夫さんが生きていらっしゃったらどんなにうれしいだろうな・・と思ったり、亡くなった後でもヤッターマンやキャシャーンが評価されていることを思うと彼の才能の素晴らしさ、それを見て育った子供達が大人になってこんな形で開花していく作品の息の長さを考えると胸が熱くなってしまいます。
出来ればキャシャーンはアメリカ資本で作りなおして欲しいなぁ・・。あれはあれでいいのかも・・だけどもっと違う作り方もあると思うので・・・。(余談ですが)
評価は賛否がかなり分かれる作品のようですが、本当にタツノコ作品へのこだわり具合で見方がまったく変ります。
興行的には成功しなかったようですがまぁそれも仕方ないマニアックな映画なのかも知れません。
デジタル彩色の話に戻ると私はあの往年のタツノコカラーが彷彿されて良かったです。
DVDレンタルで見ましたが(1回めで見れなくてまた借り直したんです。ここで借りないと2度と借りないDVDになってしまうのです。正解でした)購入したいDVDになりました。
ストーリーも面白くてキャラもいいので子供と見るのにもお勧めですよ