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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07伊・仏建築紀行 -パリ編その5-

2007年01月28日 00時51分50秒 | 建築
 近代建築国際会議CIAMの創立メンバーにして第1日目の会議にも出席したピエール・シャローの代表作が、ここパリに在る「ガラスの家・ダルザス邸」である。パリの市街地にあるガラスの家はコートハウスの中庭に面している。このあたりは歴史ある石造建築が多いのだが、中庭への門は、皆堅く閉ざされている。
 この建築の見所は中庭に面した部分で、鉄骨造にガラスブロックを積み上げて創られている。施工最中にはル・コルビュジエが何度か訪れていて、この家がかなり気になっていたそうである。

 実はこのガラスの家は見学出来ない。場所は、街の人々に聞きながら何とか辿り着いたが、肝心のガラスブロックの外壁は門の中である。しかし神様が小さな贈り物を下さった。たまたま住人である一人の御夫人が帰っていらっしゃった。撮影をお願いしたが、さすがに断られてしまった。だが門を開けていた少しの間、この“深窓の美人”を見ることが出来た。

「ガラスの家・ダルザス邸」
設計者:ピエール・シャロー 完成:1932年 パリ市内


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4 コメント

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一念岩をも穿つ (m)
2007-01-28 01:54:28
想いを寄せ続けて努力すれば幸運の女神は微笑んでくれるのですねー☆(品の無い例えですが女性の下着みたいに「見えないモノ」が微かでも「見えた」時の喜びは【男】ならでは・・・カモ)
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あはははは (moro)
2007-01-28 08:31:27
目的の建築物に辿り着いた時の感動と言ったら他にはないですね。
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Unknown (hasey)
2007-01-28 10:42:41
今でも住まいとして使われているんですね!それでは中を体感するのは難しいですね。設計者としてはいつまでも使われることが一番幸せです。どんな建物であっても・・・。
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たったの70年 (moro)
2007-01-28 22:16:21
以前、ゼネコンの現場監督や設計事務所に勤めていた時には、RCの建物でせいぜい100年持てば(極端に言うと自分が生きている間持てば)くらいの意識でした。ヨーロッパの建築にふれ感じるには、たったの100年ということです。1000年、2000年の重みを感じると、これが本当なのだと心底思います。日本にも何100年も持った木造建築が沢山在ります。いつも建築文化という言葉を考えていたいです。
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