本日、訳有って西瓜を探しに出かけた。大きなデパートで見つけることが出来た。建築探訪を行う時間が無いので、こんな時にでも何か撮っておこうとスマホを取り出す。トップの写真は「札幌市営地下鉄大通駅5番出入口」である。大きな都市の地下鉄等の出入口を建築家が手掛けることは多い。まだ、誰が設計したのか調べていないが、この出入口もただ仕様に従って設計されたものではない。
天井を支えるガラス面は名古屋市の「オアシス21」と、ハワイの「ハワイコンベンションセンター」を足して、小さくしたような感じだ。
この階段の吹き抜け部の下に、アート作品が設置されていた。
第1回本郷新記念札幌彫刻賞受賞作品、谷口顕一郎氏の「凹みスタディ -琴似川 北12条西20丁目-」である。
いつか、身の丈に合ったこんな空間を設計してみたいものだと思う。
自分の幼少期もそうだったが、現在でも宮沢賢治の人気は凄いものだ。人気と言ってよいのか分からないが。岩手県花巻市には「宮沢賢治イーハトーブ館」が在る。傾斜地を上手く利用した動線が秀逸だ。
内部はそう大きくはないが、展示物など賢治ファンを喜ばせるものが多々有る。
ちょっと幻想的なインスタレーションも・・・。
「宮沢賢治イーハトーブ館」
設計者:古市徹雄 竣工:1992年 岩手県花巻市高松1-1-1
昨年の夏ツーリングは、道南の江差から松前を巡るコースであった。江差の海岸には、新撰組副長土方歳三と榎本武揚が待ち望んでいた軍艦、開陽丸の復元船が設置されている。帆船だが、蒸気機関でスクリューも回す。その模型が隣接するハウスに展示されていた。
船の内装は建築に繋がる。幕末(本当はもう明治に入っていたのだが。)の軍艦の内装は、どんなものだったのだろうか。
トップの写真は、札幌市立大学の建築群の配置をスカイウェイ横から撮影したものである。左上がアトリエブンクによるC棟で、一番奥が那須先生の大学院棟。その他は清家清氏の基本設計である。アトリエブンクのC棟は、こちら芸術の森キャンパスよりも、桑園の看護学部キャンパスとの共通性が大きく感じられる。
那須先生の大学院棟1階には建築模型が展示されている。
毎年、11月にはコンクリート圧縮強度試験の授業を6コマ行う為、数日訪ねることとなる。この模型も変わらず置いてある。
「札幌市立大学」
設計者:基本設計清家清・奥山健二/実施設計石本建築設計事務所他 竣工:1991年他 札幌市南区芸術の森1丁目
現東工大那須聖准教授が基本設計を行った、札幌市立大大学院棟は御自身の手による「紀要論文」が発表されており、これ以上の説明は無い。建物を使用して感じたのは、四方どの面からも光が差し込むのだが、窓の形状が縦長であり、間の壁によって結構閉塞されているということだ。研究に打ち込む学生にとっては、この形状の方が集中出来たし、必要にして十分な光や外部の風景を取り込んでいた。
「札幌市立大学大学院棟」
設計者:基本設計那須聖 竣工:2010年 札幌市南区芸術の森1丁目
札幌市立大学の建築群の中では、やはりこのC棟は異質だ。設計者が組織設計事務所というだけではなく、一連の設計構想とは別に設計された感が表われている。
C棟は、位置的には、キャンパス中央になるのだが、丘陵と道路に挟まれ島状態である。1期工事と同時竣工の食堂までは繋がりを感じる。やはり違いは出るのだなと感じた。
「札幌市立大学C棟」
設計者:アトリエブンク 竣工:2006年 札幌市南区芸術の森1丁目
札幌市立大学キャンパスの構成や設計思想などは、現東工大那須准教授が大学院棟の基本設計を行われた際に、論文として発表されている。今回はその中から「専攻科棟」について興味を引かれる部分に関し紹介したい。トップの写真、専攻科棟は、東西南北にブロックが分かれた平面形を持つ。それらブロックがそれぞれ青龍、朱雀、百虎、玄武を表し、石の色で表現されている。那須先生の論文に記述は無いが、羽深先生の言によると、5階建ての建築は寺社仏閣における五重塔であるとのことだ。
「札幌市立大学専攻科棟」
設計者:基本設計清家清・奥山健二/実施設計石本建築設計事務所 竣工:1991年 札幌市南区芸術の森1丁目
昨年、まだ暖かかった時期にギター教室の先輩達や宮下先生に連れられて、「ビール園」に行き、先生にジンギスカンを御馳走になった。有難や、有難やー。角先生の本で正式名称を確認したところ「サッポロビール㈱開拓使麦酒記念館/旧札幌製糖会社工場」というらしい。しかし、札幌市民にとっては「ビール園」である。しかも、アサヒやキリンなど、社名を付けずにただ「ビール園」と述べた場合、これはもう札幌駅近くの「サッポロビール園」なのである。赤レンガの大きな煙突がランドマークとなっていて、その建築群を見た途端、口の中に美味しいビールとラム肉の味が甦ってくるのだ。ああ、ビール園に行きたい!
「サッポロビール㈱開拓使麦酒記念館/旧札幌製糖会社工場」
設計者:北海道庁建築課(基本設計サンガーハウゼン社) 竣工:1890年 札幌市東区北7条東9丁目
さっぽろ・ふるさと文化百選
本日の写真は2012年の今頃の写真で、札幌市立大学の学生達が卒業設計や製作、修士論文ややはり製作物を展示する為に、作業にとりかかった頃の写真だ。トップの写真は市立大の特徴でもある渡り廊下の展示スペースで、以下の写真が外観であある。
この建築物は、図書館・EVシャフト・体育館で、エレベーターで渡り廊下のフロアに上がり、各講義棟へと向かう。
私の修士論文の展示物はこのアトリウムの2階回廊部分に、ひっそりと展示した。
左の6枚が私のパネルである。出来は、思い出したくない感じだ(苦笑)。
今日、日中に仕事で訪れた建物内に面白いスペースを見つけた。その名も「Inter×cross Creative Center」略してICCというクリエーターの為のスペースだ。元々は別の場所に在ったものが、2013年に移ってきたらしい。内部はクリエーターの為のワークスペース、短編映画専用の視聴スペースなどがあり、コンテンツ産業の振興に寄与することを目的としているようだ。
登録したものが入れるワーキングスペースは、何やら良い感じである。こんなスペースで作業していたら、良いアイディアが浮かんできそうだ。いや、才能が無いから無理かな?
「Inter×cross Creative Center」
札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1
本年に入ってからの連続UP記録更新中。本日は昨年10月に訪れた当別町の「白樺緑地」に建つ建築物を2つ紹介する。
当別町は札幌市の北部に位置し、1時間もあれば着ける町だ。その当別町役場の近くに在る公園「白樺緑地」内にいくつか建築物が建っている。一つはトップの写真の倉庫で、軟石を用いたものだ。
色の違う部分があるので、改修か増築がなされているのだろう。
そして、どこからか移築されたのか木造の東屋が在る。
明らかに駅舎だったような趣である。
結構、魅力的な造作だ。
当別町は石狩北部なのだが、札幌とは比べられぬほど降雪が有るので、この公園も今は雪の下だろう。
「石狩郡当別町・白樺緑地」 石狩郡当別町白樺町