
のち

夕方

26.2度
EMボカシを作りました。久しぶりです。
西条柿の中には樹勢が弱いものがあります。追肥をしてもなかなか効果が現れないのです。そこで、微生物の力を利用した醗酵肥料を自分で作ろうという試みです。
材料は米ぬか・油粕・骨粉・EM希釈液・水です。それぞれの割合で混ぜます、そして空気を遮断して自然醗酵させます(嫌気性醗酵)。約2週間位で完成です。冬の寒い時期は1ヶ月位掛かります。
EM菌について知らない人も多いと思いますので記述しておきます。一言で言えば「有用微生物」の集まりです。微生物の中には、バイ菌や細菌のように有害な悪玉菌と、酵母や乳酸菌のように有用な善玉菌があります。
EMに利用されている代表的な善玉菌は、1.光合成細菌=有害物質からビタミンや植物の養分を合成する菌、2.酵母=ビタミンや生理活性物質を作り出し、植物や他の有効菌の活性化を促進します、3.乳酸菌=有機物の腐敗を防ぎ、醗酵を進め、有効な成分にする働きをします、4.放線菌=抗生物質を生成し、病原菌を抑制したり、難分解性の有機物を分解したりする働きをします、5.糸状菌=デンプンやタンパク質を分解し、酵母などの有用微生物の増殖や醗酵のための栄養源を供給したりします。
善玉菌が活躍すると、植物や動物を元気にしてくれます。EMには健康にいいと言われる酵母や乳酸菌が入っています。
EMは土壌の質を良くする目的で使用されます。また植物に直接散布すれば健全に育ち、抵抗力も上がるので病虫害を予防します。農薬を使わなくてもすみます。
家畜のエサや飲み水に入れることで、糞尿の悪臭を弱めることができます。また家畜の病気が減り健康になるので、薬物の使用量も減り畜産物の品質を高めることが出来ます。
水質浄化に寄与しています。浄化槽にEMを入れることで、下水を中水として再利用できるようになります。汚染された川や湖の水がEMの力で魚の住める水によみがえることができるのです。