ほりお農園の農作業日誌

「西条柿」と「ブルーベリー」と「いちじく」を栽培しています。加工品として、「あんぽ柿」・「柿酢」を作っています。

堆肥と土づくり研修会

2007年02月06日 | 農業一般
16.2度
島根県主催の「堆肥の品質向上と土づくりのための研修会」があり、出雲市まで出掛けていきました。牛糞堆肥の優秀生産者の表彰があり、松江市からも表彰者が出たので今後使ってみたいと思いました。
基調講演では埼玉県小川町霜里農場代表金子美登氏が「小川町発 食・エネルギー自給循環型まちづくり」について講演されました。金子さんは有機農業を35年間やってこられた方です。
農業観として、穀物自給率で米国(135%)、イギリス(116%)、ドイツ(128%)、フランス(191%)、日本(27%)、先進国で自給率が低いのは日本だけだ。日本は切花国家でこのままでは枯れてしまうと嘆いていらっしゃいました。これは国家の政策が無く、農作業は工業によって占有されてしまったからだともおっしゃった。
金子さんたちの努力で、昨年12月8日「有機農業推進法案」が可決され15日施行された。これは国と地方自治体に、農業者や消費者と協力しながら有機農業を進めるための責務が課せられた法案です。
今、家畜も作物も病んでいる、今こそ、有機農業で土づくりをし、鳥や虫と共存し美味しい・身体に良い作物を作らなければならない。そして生産者と消費者が連携し、有機農業と地場産業が共に栄える町づくりをしなくてはならない。日本は自給が可能であるし、エネルギーとて牛等の糞尿の醗酵から出るメタンガスや廃油利用・太陽電池など自給は可能である。地域の風土・資源を活かし、エネルギーを消費する農業から生み出す農業に転換していくことができる。
農業に従事することに誇りを持って、美しい日本を実現しようではないか。

地道に素晴らしい実践者に感動しました。
私もそう言った気概をもって農業に邁進したいものです。