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はーぴー日記

イラストレーター&デザイナーはらだゆきこの日記です。

沖縄・泡瀬干潟で「すべての生き物たち」への供養が行われた

2009-01-25 23:20:11 | Weblog
KEN子さんのblogに詳しいのですが、
沖縄県内のお坊さんが、
行政側による泡瀬干潟への強引な土砂投入のニュースに胸を痛め、
1月25日(日)の朝8時、昼12時、夕方18時の3回にわたり、
現地で“泡瀬干潟埋め立てによって失われるすべての生き物たち”
に対する供養式をおこなったそうです。

私の宗教的な行事といえば、お葬式やお盆の墓参りくらいなもんですが、
このお坊さんたちの行動を見ると、
どんな宗教も、もともとこういうものなんじゃないかと思う。
人間としての奢りへの戒めとか、他者を大事に思うこととか。

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【お坊さんによるFAX原文】

先日1/15、 「泡瀬干潟の埋め立て」の報道を見て
1人の仏教者として、また一人の人間としていたみと深い悲しみを感じ、
筆を取らずにはいられませんでした。

これは賛否を問うものではありませんので
市役所の方にも、
泡瀬干潟を守る連絡会の方にも
同じ内容を送らせて頂きます。

まず、事業者の皆様おかれましては
「環境に配慮しても、やむなく埋められてしまうサンゴの移植を行った」
とあります が 例え「やむなく」であっても失われたいのち、
またこれから奪っていくいのちに対しては供養すべきと感じました。

また反対されている皆様と、
それ以外の特に行動を行ってこなかった私を含む、すべての人々が、
人間のあくなき欲求が、便利さと快適さをとことん追求するために、
このような現状を生み出した事実もあります。

つまり、泡瀬干潟で失われていくいのちは、
結果として人間全てが加害者です。

つきましては
来る日曜日に3回の供養の仏事を行いたいと考えています。
日曜日ですので工事業務に差し支えないとは思いますが、
仮設橋梁入口の警備員詰所の隣辺りで
小さな焼香台を設け、 私が読経致します。

賛否問わず
「この埋め立て事業によって失われた命を弔う」
という思いのある方は御参列頂きたく お知らせ申し上げます。


沖縄東本願寺  長谷 暢

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泡瀬干潟供養式


今日のできごとがもうUP!!やまたいくん、Goodjobです。すごい。


映像の字幕でも出ていますが、
ここで僧侶より語られた言葉は以下の通り。

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 本日ここに、泡瀬干潟の埋め立て工事に伴い失われていく、
すべての生き物たちの「いのち」の供養にあたり、縁ある人々が集い、
その生き物たちを偲びつつ、真実のみの教えに出遇う、
仏縁を結ばれんことをねがい、その思いを申し上げさせていただきます。

 それよくよく案ずれば、私たち人間は、果てしない欲望により、
限りなく便利で快適な生活を求めております。
私たちのいのちのために生きとし生けるものを採取し、
我々の血肉となるだけではなく、それ以上のものを常に殺し、
生活しています。
また、少しでも便利になるならば、不必要に自然までも壊しつづけ、
昨今は終にその影響が如実に現れつつあります。

 いま、ここ泡瀬干潟においては、わたしたち人間のいたらぬ知恵をもって、
多くの生き物を殺しております。
その加害者の一人として、また、
仏様から「すべてのいのちは尊い」と教えられ、
その教えを生きようとするものとして、ここに懺悔し、
この埋め立て事業によって失われるいのちを弔う儀式を執り行います。

 願わくは、仏陀が教える
「私たちはこれ以上貪る必要がなく、足りていることを知れ」
といういのちの教えに耳を傾け、いまを生きる者として、
何を願っているのかをあたらめて問い、
この果てしなき欲求を追い求める生活の中で、
真実の生き方を回復したいものです。

 今、このときにあたり、失われていくいのちを供養し、
私たち人間が生き物たちから願われていることに耳を傾け、
すべての生き物を救いたいという阿弥陀仏の本願をよりどころとして、
その深い願いに生きることを誓います。  

敬って白す。 

二〇〇九年一月二十五日 沖縄東本願寺

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そして、2/2は「世界湿地の日」ということで 、来週日曜日(2/1)には
沖縄式「精霊流し」的な行事を予定しているそうです。

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ここで、KEN子さんblogから一文。

「祈り」は「終わり」ではなく
「反省」と「再生」の気持ちを込めて
これ以上同じような事を繰り返さないよう
私も心から祈ります。

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今現在、どんどん干潟に土砂が入れられている状況ではありますが、
KEN子さんの言葉を借りれば、「祈り」は「終わり」では、ない!
これからです。

泡瀬干潟の埋め立てによって、失われる生き物の「いのち」に、
“人間”が含まれないはずはない(とくにこれからを生きる若い人)。
いのちについてどう考えていて、どう扱っているかで、
人間としての姿勢が表れるのであれば、
行政側、開発側の人々が、自分の家族や子供たちに、
どんなふうに自然やいのちについて語っているんだろう。
すごく、聞いてみたい。

そして、表白(注)にあった、
「私たちはこれ以上貪る必要がなく、足りていることを知れ」という言葉。
みんながそう気付いたら、こんな開発も戦争も無くなると思う。


注=ひょうびゃく/ひょうはく=法会(ほうえ)の始めに、
その趣旨を仏前で読みあげ、
仏法僧の三宝および大衆に告げること。また、その文。


●リンクいろいろ
泡瀬干潟を守る連絡会
・カクマクシャカblog 1月21日 「awase」より。
子供に残すべきは、僕達が親から残された大事な“沖縄”だ。
コンクリートとお金じゃない。



「ナカシー 怒りのパレスチナ」を見た

2009-01-23 01:18:10 | Weblog
仕事の打ち合わせがあったので、一時間遅刻したけど、
ネイキッドロフトへ「ナカシー 怒りのパレスチナ」イベントを見に行く。

いやーすごくいいじゃないですか。
わたしは好きだ、こういうの。

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マイミクのナカシー君が今週木曜日、イベントをやります!

高円寺に住む彼は特に何者でもない普通の貧乏フリーター。
(去年の「タダでモテる方法」という怪しいイベントの主人公だったが 笑)
そんな彼が素人の乱の騒乱がキッカケでデモに行くようになり、
1/11の反虐殺デモに行き、シンンポジウムで知った現地の残虐さに怒りだした!
そんな彼の一見無鉄砲にも見える突撃直訴ドキュメンタリーを見て何を感じるか?
どうすりゃいいか?一緒に考えましょう!

(以上園良太さんのブログより)

1月22日(木)OPNE 18:00~ START19:00~

会場:「Naked Loft」 【出演】増山麗奈/園良太/Gonzalez 栗原

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そんなに告知期間も無かったと思いますが、
お客さんもかなり、ぎっしり、たくさんいました。

ガザ抗議デモのわずか数日後の1/14に
外務省、自民党、民主党、公明党などに
アポ無しで(←ガザの件は緊急事態なので)、直接「ガザ空爆をやめさせろ」の
意見書を渡しに行くナカシーさん。
例えば、自民党では門前で警官に囲まれ、意見書を受け取ってももらえず
門前払い(こういうときに党の姿勢が現れる!)されたりする。

机上で延々議論しあうリクツ屋が霞むような、
「だれだって、いくらでもスピークアウトしていいんだ」
と思わずにいられないがむしゃらな熱意と行動力。
そして、本人がどこまで意識してるかわからないけど
すっとぼけた魅力がナカシーさんにはあった。

論理的なことは言える人がやればいいし、
「なんかやだ、ゆるせん、おかしい」でいいじゃんと
敷居をとっぱらってくれるいいドキュメンタリーだったと思う。
(一時間遅刻したので途中から見たけど…)
2009/1/11のデモに参加したことが、きっかけで
生まれた行動が、こんな秒速でドキュメンタリーになり、
イベントまで開催されるというスピーディーさを含め、ほんとうにすごい。
カメラを回したゴンザレスさんによる撮影編集および
字幕の入れ方とそのフォントの選び方(←超・重要!!!)は大変よかった。

ただ、後半のトークが、せっかく自分たちで行動し
自分たちがメディアになることで、人の心を動かすことに成功してるのに、
「なぜ大手メディアはきちんと報道しないか」ということに
逆戻りしたのは残念。
そこから抜け出たから、このドキュメンタリーは意味があるのだと思う。

途中客席から発言した、重信メイさんの
「パレスチナ問題に対して私たちがやれること」についての
発言は大変よかった。
これはとても大事なことだと思ったので、文字も大きくします。
(本当はもっとあったのですが、ちゃんと覚えてるのはこの
二つだったので)

・イスラエルが破壊した国連や
日本が資金を提供して作られた設備に対しての
賠償(慰謝料)要求をすべき。
これはお金が欲しいということではなく、
こういうことをすると面倒な目に遭う、
とイスラエル側に思わせて今後の抑止力にするため。
これは国側から出ない意見なので市民サイドが声をあげてくべき。

・イスラエル支援企業へのボイコットも、
ただボイコットするのではなく
「わたしはスターバックスのコーヒーが好きで本当は飲みたいが
イスラエルを支援しているかぎり買いません」
といった表明をイスラエル支援企業の本部にFAXする。
この表明がないと、単なる売り上げ減少としか思われない。


今年に入り国連の物資備蓄倉庫が爆撃されて中にあった
9億円分の食料や毛布が燃やされたニュースを見たとき、
私は毎月引き落としでユニセフ募金をしてるので
(領収書が出るほうが寄付は出しやすい。確定申告で控除対象になるから)
なに~!あたしの寄付を燃やしおって!という気持ちになったので、
賠償請求というのはとてもいいと思った。

イスラエル支援企業ボイコットについても、
なるほどーー、と納得。

また、トークの途中、ナカシーさんが、
「喫茶店で打ち合わせしているときに、近くにいた若いカップルに
こういうこと、どう思う、と聞いてみたところ、
男子は結構話ができたけど、女子に
「わからない、わたしには関係ない」と言われた。
こういう人に伝えるにはどうしたらいいと思いますか」
と、発言をした。
まぁ、今日ここに来ていた人は問題意識がある人たちだろうから、
こういうはがゆい気持ちを感じたことがない人はいなかっただろうと思う。

私が思うに、ガザの占領をわたしには関係ない、と言える人は
独善的なのではなくて、自分は無力だ
と思っている人かなと思う。
自分の行動が無力かそうじゃないかを決められる人はいない。
強いて言えば、自分しかいないじゃん、と私は思っているけど、
私自身も、無力感の呪縛を解く魔法のコトバは、いまだ見つかっていない。

生きるための自信を奪うこと(=無力感)が、
いまの広告やビジネスの根幹にあるとしたら
その暗示から抜け出るには、アタマじゃなくて身体を使うことだと思う。
ナカシーさんのドキュメンタリーは、そういう、
だれでも、思いついたらなんでもできる
(他人が変わらなくても自分が行動することは、できる)
という自信を思い出させるものだと思った。


ジム・ラン日

2009-01-22 00:38:14 | Weblog
今日は午前中、打ち合わせに行って、
そのついでに原美術館ジム・ランビー展に
行って、花屋でミモザの花束を買ってかえりました。



ジム・ランビー、いい!
誕生日に観に行く映画や展覧会がハズレだと
ものすごーく落ち込んでしまうから、これは観に行ってよかった。
音楽やってる人の作品ってのがよーくわかる。
音楽がきこえてくるかんじ。
なんとなく、トム・ヨークの“イレイザー”のジャケの
世界に入り込んだみたい。

いちいち作品のタイトルもいいし、
展覧会カタログインタビューに載ってた、
「場を満たしながら、空(から)にしたかった。」
「世の中を少しでも知るために、作品を作っている」
というコトバもよかった。
あと、この人はイギリス・グラスゴー出身なんだけど、
今日していたMAVARAのマニキュアの色の名前は「グラスゴー」だった。
メタリックなうすむらさき色。若干シンクロ。

ジム・ランビーの作品については2年前の記事だけどこちらにいろいろでてます。

床にビニールテープで模様をつける人なので、
会期後半だとはがれてくる恐れあり。
行くなら今(の、平日昼間)をおすすめします。


映像:1.10 ガザに光を!デモ/アニー・レノックス/こども

2009-01-21 00:50:45 | Weblog
-Stop Killing- ガザ地区の封鎖、侵攻に反対するデモin Tokyo


こちらからHDで見られます。

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War on Gaza: Annie Lennox


クリスマスの数日後、寝室から階下に降りてテレビをつけると、複数の建物から煙がもうもうと立ち上がっていました。私は、心底、震えました。母親として、また人間として、思ったからです――こんなことが平和への策になるのでしょうか。こんなふうにして、どうやって答えを見出そうというのでしょう。非常に狭い地域に、100万人以上が集中しています。そこでこの強烈な爆撃が進行している。子供たちは、女の人たちは、母親たちは、兄弟たちや父親たちは、どうなってしまうのでしょう。これは受け入れられることでしょうか。私にとっては、これは人権の問題です。人間とは何かという問題です。ユダヤ教徒であるとかイスラム教徒であるとか、そんなことはこれとはまったく関係ありません。人々が(対話の)席につく場所がなければならないというのに。私たちがその場所にたどり着く前に、さらにまた何人の人が殺されるのでしょうか。こうすればその場所にたどり着けるとでもいうのでしょうか。私は絶対にそうだとは思いません。

英国で、アニー・レノックス、ビアンカ・ジャガー、ケン・リヴィングストンといった人たちが、ガザ地区に対するイスラエルの爆撃を即時停止するようそれぞれの言葉で語りました。the British Muslim Initiativeが主催した記者会見で、下記BBC記事で4分弱の映像レポートで見ることができます。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7808005.stm

(tnfuk[today's news from uk+]より


Seabear - Arms


踊るこども。