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憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

押すに押せない

2022-10-27 19:00:04 | 憂生日記 その1

最近になって・・・やっと、気が付いた。

記事の下にある いいね釦。

これは、昔でいう「足跡」替わりに

なっているんだな。と・・・

並びに、

訪問して いいね釦を押すと

お礼?に 訪問して下さったところへいって

相手の記事に いいね釦を押す。

挨拶(来ました)と、釦への返礼。

こういう使い方になっているんだなあ・・と。

 

古い話になるが、

知人からブログに掲げたものを出版したいので

ブログ村への「ポチ」を、押してくれないか。

「ポチ」が多いと、出版率があがるんだ。

と、頼まれたことが有った。

 

判った。

と、いったが、いっさいポチを押さなかった。

 

気持ちのどこかで、

ーそれ、本物?ー

と、思ったせいもある。

出版できるだけの内容であれば

編集者とかの目に留まる為に

ある程度、読まれる上位に居る必要はあるだろう。

だが、

自分の出版(辞退したが)の経緯と照らし合わせてしまう。

実際、出版することに意義があるだろうか?ということになってくるのだが・・。

普通、公募の大賞でも取らない限り、

大量の出版冊数はありえない。

協力出版になってくると(過去の話で、今は電子書籍などあるし・・)

著作者側が出版費をいくらか負担して、

500冊

100万出資して、500冊の印税をもらったところで、

元もとれない。

ようは、その1冊で、作家デビューするか、どうか。

そのための「投資」になり

読者の反応が良ければ、増刷のうえ、

様子見でww

次の作品を、出版していけるように成る。

 

つまり、売れなければ・・・

売れただけしか、読まれない。

読まれない ために、

出版する???

 

初版発行で、10万部とか・・・

そんなものは、

ネームバリューがある場合だけ。

***例えば***

「新潮」4月号で発表された又吉さんの小説第2作「劇場」には、発売直後から「ほんとうに切ない恋愛小説」「通勤電車のなかで号泣しました」など絶賛の声が寄せられました。
 さらには、「もう、やばいです。とんでもないとこ、行ってますよ。僕の感想ですけど、芥川賞を取った『火花』より全然おもしろかった。これは、たまげた。ほんと、たまげた」(加藤浩次さん/3月17日放送「スッキリ!!」より)、「青春期の痛々しいまでの自意識。過去に後戻りはできないという冷厳な現実から来る後悔や悲しみ。そんな複雑な感情が丁寧にすくい上げられている。読み返すほどに味が出てくる作品」(3月11日付産経ニュース「文芸記者が読む」より)など、芸能人や文芸記者からも高い評価が。
 その結果、累計5万部を発行した「新潮」4月号は発売から10日余りで完売。単行本を待望する読者や書店に確実にお届けすべく、初版部数は『火花』の倍にあたる「30万部」と決定しました。これは、新潮社120年の歴史で、村上春樹『1Q84 BOOK3』『騎士団長殺し 第1部/第2部』の50万部に次ぐ、歴代2位の初版部数です。

********

芥川賞をとって、有名人で、

TVでも、宣伝され・・・・

それでも、「火花」は初版 15万部。

*********

出版社も商売。

どこの誰とも判らない

大賞をとれるだけの文章力か、いささかあやしい。

これをたとえ、1万部でも・・・

出版してやろう・・なんて、

まず思わない。

**********

で、此方が出版推奨を断ると

しばらくして、編集部長から

封書の連絡に継ぎ、電話連絡。

ー良書をこのまま、眠らせるのは惜しいー

泣かせる科白に、心は動いたが

提示されたのは

ー初版発行を1000冊

全国各地の書店での店頭置き

新聞広告 3段抜き

協力費を 安くするー

他にあったと思うが忘れた。

しかし、元々、本当に出したかったものではなかったこと

軍資金不足

ふたつの理由で、断わった。

1000部だして、まともに読まれたとして(売れたとして)

では、そのまま、作家になっていけるか?

正直、

作家になりたい

作家になれる

と、は、違う。

それだけの文章を書いているのなら(と、仮定して)

既に、賞をいただいてもよさそうなところだろう?

出版推奨作から、特別推奨作品にしてまで

かもねぎ にされるか・・

と、思えた。

で、部長さんは、

先に書いたこと、

ネームバリューがあるとか・・・

極端に言えば、良書じゃなくても

「売れ筋」か、どうかで、判断する為

逆を言えば、良書であっても

賞に値するものであっても

賞を贈れない・・・

と、説明していた。

 

そして、逆に質問された。

ーあなたは、作家になりたいのですかー

この質問は鋭かった。

結論だけ言うと

読まれたいとは思うが、

作家という職業には付きたくなかった。

読まれる と、いうことだけをいえば

ネットでもブログでも 発表していくことはできる。

問題は

出版する事でなく

読まれる事

簡単に読まれるようにしておく。

 

と、言うことだった。

 

確かに、読者様によっては

ーただで読んじゃっていいんですかー

と、言って下さる人が居た。

 

逆に、

作家と素人

プロとアマチュア

の、線引きが厳しいとも思う。

 

それなりに推敲を重ねるし

時に編集者との談判とかを重ねたりして

およそ、「金を換えるだけの価値」をもっている

完成度の高い作品は、プロのものだろう。

一方で、

「売れ筋」というものもあるが・・・

 

比べれば、素人の作品は

いろいろ、未熟だし

とても、金をはらってまでは

読めない・・(読まれない)

だから、逆に ブログなどで

趣味的に掲げる。というパターンになりやすい。

**********

つまり、知人の出版したいは、

読まれる、ということを目的にするというのとは

違うのではないか?

と、思えた。

 

仮にもっともっと、読まれたいから

「ポチ」してほしい・・と

言われたなら協力したかもしれない。

 

自分の主義主張があって

物を書いているんだろうから

「読まれたい」というのは、あって当然だろう。

自分だけで纏めたいのなら

公開する必要はない。

 

そうやって、公開し始めた物を

「本」という形にしたい。と、いう気持ちも判る。

 

だが、かえって

「読まれない」ようにしてしまうことにも

繫がる気もする。

 

まあ、自分ごときが

気が付いたこと(と、いうかな?)など

たいそうに、本という、商標登録にしてしまわなくても

いくらでも、平気でブログで出していけばよいと思う。

仮に、その「気が付いたこと」が、斬新なものであれば

なおさら、ブログで平易に、日常・当たり前としていけば

100匹の猿の1匹目になるやもしれぬ。

啓蒙というほど、たいそうな物じゃないが

あっさり、普通に自分の生活(ブログ)の中にある。

これが、意識の底が浮上していることで、

それを、目的としているんじゃないか?

と、思う。

 

なので、自分は市井の物書きで十分だし

ある意味、戦いは

自分とのものでしかない。

 

なので、

どこまで、自分を煎じるか・・

 

そこを焦点にしなきゃいけないと思いつつ

時折、今時の「いいね」に

少しとまどう。

 

自身をかんがえると

「いいね」などなど、

簡単に押せない。

 

すなおに

いいな とか 思えたりすれば良いのだけど

時に、その記事が深淵にふれるとき

読み物のようによんで、

「いいね」と、押すのは、

評価の如きであり

眺めまわすような

物見遊山のような

そんなので、

簡単に押せ無い時がある。


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