剛之進・・・・・その1
題名が剛之進で有るに、関わらず新之助である。出仕が叶い、新之助は殿の傍役として、重鎮にあたいする存在になったのであるが・・・。
今日は久方ぶりの連日非番の初日である。
しばらくぶりに道場に顔をだしてみようと、出向いた新之助である。で、あるのに、「あれ?」誰も居ない。
う~~~ん。よくよく、考えてみれば今日は出稽古だと師範代がいっていた気がする。
それでは、仕方が無 . . . 本文を読む
剛之進・・・8
朝はやくから、おきだして、新之助は今日は練習試合についてゆこうと、身支度を整えていた。
なのに~~~~~。
「しんちゃ~~~ん」垣根のむこうから、殿が呼ばわる。
「あれ~~~。どうなされたんですか?」「う・・うん」なんだか、奥歯に物が挟まりきった、返事も無理がない。殿にすれば、昨日、狼藉物の侵入に新之助をほうりだして、にげだしてしまったことが、やましいのであ . . . 本文を読む