(箱舟(第1部)を書き終えた私だったが、
物語の終わらせ方がしっくりこなかった。
だいいち、-私ーはこの先どうなってしまうんだろう?
彼女と共存するにしたって、どういう風に共存していくんだろう?
寄生植物を考えたって、寄生側が宿主を殺してしまうようなことを
しないのとおなじように、彼女が宿主に必要以上のコンタクトをとらないのはわかるけど、
どうなるんだろう?
もうひとつの案でもう一度 . . . 本文を読む
「これ・・?あなたが・・自分でかんがえて、かいたんだよね?」
あたりまえじゃないですか。そう、いいかえすこともできたけど、
あまりにも、ぱくりっぽい?
あるいは、ベタ物設定・・・。
オリジナリティに欠ける。
そんなものしか、かけないってことは、作家になるのは無理だね。
編集長の言葉のニュアンスがよみとれて、私は
「はい」それだけしか答えられなかった。
「そうだよね。そうだよね」
. . . 本文を読む
「水島かな子本人が小説をかいているわけじゃないんだよ。
ゴーストライターが居るんだ」
「つまり、穴をあけたのは、ゴースト・ライターさんだってことですね?」
それが、どうしたっていうんだろう?
売れっ子作家であろうが、ゴーストライターであろうが、
「穴埋め」に使われるということに変わりはないじゃないか。
ゴーストライターなんていうのは、その言葉が出来たように
そういう存在があるからこそ . . . 本文を読む
バスに乗ってる間、私の頭の中には疑問符ばかりが浮かぶ。
A4封筒は、手軽な軽さ。
短編なら、充分の量。
でも、短編なら、そのまま、掲載すればよいだろう?
もってきたというんだから、短編なら仕上がっているはず。
長編小説の連載1~2回分?
その続きを書けっていうことかな?
私が読んだら書く気になるってこと?
ーひょっとしたら、巧く、はめられたのかもしれないー
読んだら最後、書かざる . . . 本文を読む
私自身が奇妙にも、酷く冷静にうけとめているのだから、
編集長とて、奇妙なほど、驚きもしないことを疑問に思うのはおかしいことかもしれない。
だけど、今思えば、あの冷や汗?
あの「君が考えたんだね?」って、念押し?
それ、どういうことになる?
亡くなった人間が持ってきた原稿と私の原稿が書き方こそ違え
同じ設定になっていたなんて、
通常なら・・吃驚なんてものじゃないよね?
心霊現象以上の . . . 本文を読む
唐突に付け足された第2部のはじまりをほんの少し書いて
私はそれを読み直した。
******箱舟(箱舟(第1部)を書き終えた私だったが、
物語の終わらせ方がしっくりこなかった。
だいいち、-私ーはこの先どうなってしまうんだろう?
彼女と共存するにしたって、どういう風に共存していくんだろう?
寄生植物を考えたって、寄生側が宿主を殺してしまうようなことを
しないのとおなじよ . . . 本文を読む