植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

キハダの果実を食用にする

2007-11-28 15:15:52 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
キハダは雌雄異株,高さ25mにも達する落葉高木。黒熟果実
(核果)は,鳥に食べられなかったら,11月末,ときには12月に
なっても枝にしがみつくように残っている。

実はやや甘く,しばしば渋苦いが,食べられる。無難な利用法は,
表面に皺(しわ)が目立つようになった黒熟果を集め,果梗やゴミを
洗い流し,水けをきって,6-8倍量のホワイトリカーか,ドライ・
ジンに漬ける。3-6ヶ月で,少しオリーブ色を帯びたオレンジ・
黄色に仕上がり,心地いい香りと,ビター(苦み)がきいて,辛口。
食欲増進効果が大きく,かすかにオレンジ類の皮の香りを感じる。
すばらしいリキュールだ。