兵庫県の川の上流から中流で見ることのできる底生動物(3)
海釣りの人なら、海に活きたエビを撒いて魚を寄せて、そこに挿し餌を送り込んで魚を釣り上げる方法を知っているだろう。スズキ、チヌ、メバルなど、様々な魚種が釣れる。
関西では伝統的な海釣り釣法の一つ「エビ撒き釣り」というそうだ。
実はこのエビはスジエビという川や池でよく見られるエビです。
体長5cmぐらい。体色はほぼ透明で、胸から腰にかけて黒色のしま模様から「筋エビ」の名の由来です。胸のすじは逆「ハ」字の模様が確認できスジエビと見分けられます。
3~8月に産卵します。
滋賀県は琵琶湖産のスジエビを大豆といっしょに煮て料理する郷土料理があります。
近年、外来種のチュウゴクスジエビが日本各地で確認されており遺伝子撹乱が起こる可能性が心配されている。
見分け方は千葉県 生物多様性センターが発行している「生命のにぎわい通信」(第48号:発行平成30 年(2018 年)10 月)に掲載されているので参考にしてください。
https://www.bdcchiba.jp/date/monitor/ntsusin48.pdf
今回は兵庫県の川の底生動物3回目
スジエビ
おもに中流から下流に分布。水際の植物群落や水草の中にいる。体に縦状の黒い筋(“八” の字を上下逆にした筋)がはいる。
ミナミヌマエビ
おもに中流から下流に分布。水際の植物群落や水草の中にいる。体色は暗褐色または緑褐色で環境に合わせて変化する。
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