大和川源流調査とシダ植物の観察
都祁高原での大和川の源流調査。悪天候のなかでの調査となった。
丘陵を上り、水の流れを見つける。
丘陵地の尾根筋をみつけ左右に水の流れを確認。
ここを境にして木津川水系と大和川水系に分かれる。
大和川水系側の水の流れを追う。
この日は小雪交じりの小雨模様、地面にしみた水が水路となり、この水の流れは見つけやすい。
水の流れの先に、「大和川の水源」の標識を見つける。
我々より数日前に大和川源流を探るイベントがあり、源流を定めた。水が湧き出て場所を辛くも源流部として確認した次第。
そこより水路をたどるとため池に出会う。本来これが大和川の源流部と紹介されている。
ため池から水路の流れは葛神社の前を流れて、やがて初瀬川となる。
都祁高原で大和川源流を調査の際、観察したシダ植物を紹介する
クジャクシダ(ホウライシダ科)
北海道〜本州、四国の山地の林縁で見られる。名前は葉が孔雀の尾羽のような姿になることから。
夏緑性のシダ植物。ホウライシダのなかまは温暖な地に自生しているのが多いのですが、クジャクシダはく冷涼な気候を好みます。都祁高原の気候にぴったりのシダかもしれません。
クジャクシダは、新芽で深紅のものがあり赤芽と呼ばれます。
イヌチャセンシダ(チャセンシダ科)
見た目はチャセンシダによくにていますが、本種は葉柄の翼よくが3枚で、チャセンシダは2枚あることで区別できます。また、イヌチャセンシダは湿った岩壁でよくみられますが、チャセンシダは山野の路傍や岩上でみられます。
ナンゴクナライシダ(オシダ科)
低山~山地の湿った林床や林縁に生育する常緑性シダ。ナンゴクナライシダは暖地性で西日本に多い。よく似たホソバナライシダは温帯性で東日本に多く自生している。ナンゴクナライシダは羽軸の溝に毛が密生しているが、ホソバナライシダは無毛か又は毛があっても少ないところで見分ける。
最下羽片は中軸に対して左右180度に広がり、最下羽片後ろ側基部の小羽片は左右に分かれている。
ヒメカナワラビ(オシダ科)
常緑性のシダ。福島県以南の本州、四国、九州に分布。低山~山地の半日陰から日陰の湿った林床や岩場などで見られる。葉先(小羽片)はとがって固そうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます