野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

兵庫のメダカ キタノメダカとミナミメダカ

2023-05-07 | 兵庫の自然

兵庫のメダカ キタノメダカとミナミメダカ

現在 遺伝学的な分類によって、メダカはキタノメダカとミナミメダカに分類されます。

兵庫県では円山川流域にはキタノメダカが分布します。淡路島の水系、また日本海側の由良川上流には、ミナミメダカ東瀬戸内型が、日本海側の岸田川、及び竹野にはミナミメダカ山陰型が分布します。

また、但馬、丹後地方には両種の雑種に起源を持つハイブリッド集団が分布します。

メダカ(メダカ科)

体長3~4cm。用水路や本流の流れのゆるやかな場所に生息しています。ミジンコなどのプランクトンやユスリカ幼虫などの小さな水生昆虫などを食べています。寿命は約2年。

 

  • オス・メスの見分け方        

〈オス〉

尻びれの形が平行四辺形で幅が広くなっています。

この大きな尻びれでメスを下から抱くようにして産卵を促します。

〈メス〉

尻びれの後方の幅が急に細くなっています。春から夏の産卵期にはお腹が大きくなり、朝方、腹部に卵をくっつけていることがあります。

  • メダカの見分け方

・口がうけ口で、水面近くの餌を食べやすくなっています。

・上から見ると背中に1本の黒い線が入っています。

・背びれが後ろの方についています。

水草に産みつけられた卵→

 

               

< まちがえやすい魚 >

左:カワムツ幼魚

右:カダヤシ(外来種)

 *尻びれの形が違います

  • メダカがすむ環境      ●メダカがすめない環境