西沢利明の俳優ノート

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家族

2009-04-03 09:12:31 | Weblog
良く食べる。

何でも欲しがる。

尻尾に毛が無くなってきて、ネズミみたいだ。

寒がりなので、まだ冬服を着ている。

余り歩いたり走ったりしなくなった。

でもガツガツ食べる。

やせっぽだが元気だ。

うちのモニカ13才。

大事な家族だ。

そのうちにオムツをするようになるのかな?

ちっこいから世話は楽だろう。

見た目なんかどうでもいい。

食欲旺盛なのが嬉しい。

走れなくても散歩は行くぞ。

坂道は抱いてやるからな。

足の裏の毛を切ってやらねば‥‥。

フローリングの床で滑っている。

滑ってこけたりしている。

頑張れ モニカ!

2009-04-02 11:01:34 | Weblog
今日は風が強い。

四月なのに、北風が寒い。

風は好きじゃない。

洗濯物は乾くかも知れないが、他にはいいイメージが無い。

髪の毛は乱れるし、プラムの花とアーモンドの花は散りまくる。

エミリーブロンテの“嵐ヶ丘”も

シェイクスピアの“リア王”も

風の吹くシーンは悲劇的で暗く憂鬱だ。

ふと見ると、エアコンの室外機の前に

我関せず咲いているヤツがいる。

背の低いチビたち。

お前たちは誰だ?

ムスカリと、とちおとめのいちごの花だ。

風にも負けず、雨にも負けず―――。

背の低いチビなのに、強者(つわもの)たちだ。

頬がゆるむ寒い朝。

スフィンクス

2009-04-01 20:53:29 | Weblog
八百万(やおよろず)の神どころじゃないギリシャの神々。

この神と神との、そして、神と人間との相姦図はすざましい。

いちいち覚えてなんかいられない。

が、国どうしの争いや、王位争奪戦の伝説のくだりになると

俄然 面白くなってくる。

史実と伝説と空想の入り混じったそれぞれの話は

ドラマティックだ。

あのテーバイの王・オイディプスの悲劇。

捨て子の彼が まだ王になる前、

テーバイに向かう道中でスフィンクスに逢う。

ホッと息の抜けるシーンだ。

このスフィンクス、ライオンの体・女性の顔・乳房のある胸と翼を持つ。

旅人に謎をかけて、答えられない者を飲み込んでしまう。

オイディプスは見事に答える。

スフィンクスは崖から身を投げてしまう。

いかにも神話の匂いがする。

アングルのこの絵は

オイディプスがなぞなぞを聞いている所だ。

美しい絵だ。

こんな美しい怪物になら、飲み込まれたい!