【関西の議論】
日本で社会問題となって久しい過労死・過労自殺が近年、韓国でも続発している。
長時間残業しなければ生活費を稼げず、ノルマは達成できない過酷なものばかり-。
そんな労働が横行しているというのだ。
23歳の韓国人女子留学生がシンポジウムで明かした韓国の実情は、「karoshi」を国際語にした日本の状況と酷似していた。
■違法な労働契約、“自爆営業”も
韓国人留学生は姜ミン廷(カン・ミンジョン)さん。
昨年9月に来日し、立命館大大学院で日韓の過労死問題について調査研究している。
大阪市中央区の大阪府立労働センター(エル・おおさか)で6月12日に行われたシンポジウム「過労死社会は変革できるか-過労死110番の四半世紀から考える」(大阪過労死問題連絡会主催)で、約40人を前に講演した。
姜さんが紹介したのは、韓国で起きた4件の過労死・過労自殺だ。
1件目は今年3月、製鉄所のプラント建設現場で、半月以上にわたる深夜残業の末、労働者が胸の痛みを訴えて死亡した事案。
韓国の法律で認められた残業の上限は週12時間だが、同僚の証言では「週16時間の残業をしなければならない」との労働契約が交わされていたという。
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