■投票1回目で過半数
国際オリンピック委員会(IOC)は5月29日、ロシアのサンクトペテルブルクで開いた理事会で、2020年夏季五輪で実施する残り1競技の最終候補にレスリング、統合した野球・ソフトボール、スカッシュの3競技を選んだ。
採用競技は9月のIOC総会(ブエノスアイレス)で決まる。
この日、1回目の投票でいきなり過半数を獲得して“生き残り”を決めたレスリングが有望視されているが、総会では4割強が欧州出身者で占める約100人のIOC委員全員が投票するため、優劣の逆転はありうる状況だ。
理事会では、9月の総会でIOC委員に選択肢を残すため、まず最終候補の数を3と決めた。
投票はジャック・ロゲ会長(71)を除く理事14人が行い、1競技が過半数を獲得すれば、その時点で通過し、なければ、最少得票の競技を落選させていく方式で続けられた。
最初にレスリングが8票を獲得して当選。
ロシア入りし存続を訴えたレスリングの吉田沙保里(さおり)選手(30)は「跳び上がるほどうれしい」と笑顔をみせた。
残り2競技を選ぶ作業は難航し、何度も投票を繰り返した。
野球・ソフトボールは通算で8回目に選ばれ、最後の11回目にスカッシュが入った。
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