安倍晋三首相が10日午前に行った記者会見の要旨は次の通り。
【緊急経済対策】
縮小均衡の再分配から、成長による富の創出へと大胆に転換を図る。デフレと円高からの脱却には、政府と日本銀行の連携による大胆な金融緩和が不可欠だ。
対策は次元の違うレベルで政策パッケージの第1弾。実質国内総生産(GDP)を2%押し上げ、約60万人分の雇用を創出する。補正予算は13兆円、(対策の)事業規模は20兆円を超え、リーマンショック時の異例の対応を除けば史上最大規模になる。
【財政規律】
財政規律は極めて重要。プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を目指す。強い経済の再生なくして財政再建も日本の将来もない。(対策は)無駄で安易な公共事業のばらまきではない。古い自民党から脱皮した。来年度予算は財政健全化目標を踏まえつつ、経済再生と中長期に持続可能な財政の双方を実現する道筋を検討する。
【日本維新の会】
東京とともに経済を引っ張る関西は重要。(日本維新の会代表代行の)橋下徹大阪市長と会い、補正予算の早期国会通過に協力をお願いしたい。夏の参院選に向けて各党が勢力拡大の戦略を練るのは当然。自公で衆参の過半数を目指す。
【中国との関係】
尖閣諸島問題で交渉の余地はない。問題は(中国が)政治的目的を達成するため、中国経済や社会に貢献する日系企業、個人に被害を与えること。国際社会で責任ある国として間違いだ。両国関係を損なうだけでなく中国の経済社会にも悪影響を与える。戦略的互恵関係に立ち戻り、日中関係を改善していきたい。
関連ニュース
・タンクローリーが転落・炎上 宮城の常磐道、3人搬送
・タンクローリーが転落・炎上 宮城の常磐道、3人搬送
・量産型EVセダン、夏から日本へ出荷 米テスラ
・懸賞/ポイントサイト攻略情報局