≪僕の理想の生き方です
人にちゃんと向き合う姿勢≫
映画ファンならここ数年は特に頻繁に目にする顔だろう。
しかし不思議と飽きがこない。
誠実で透き通るような存在感が持ち味の高良(こうら)健吾(25)は、実力派、時には個性派の若手俳優の筆頭格として今年もさらなる飛躍が期待されている。
役作りで大事にしていることは「与えられた役として、その場面、場所にちゃんといられること」と答えるその様子に、彼独特の清らかな存在感の正体がみてとれた気がした。
そんな高良が役柄に魅せられて「ぜひ演じてみたい」と強い意欲をみせたのが本作「横道世之介(よこみちよのすけ)」(沖田修一監督)だ。
原作は、これまでも「パレード」「悪人」と著作の映画化が続く吉田修一(44)による同名小説。
高良扮する主人公の横道世之介は、ファッションセンスが悪くても、話し方がたどたどしくても、勉強がそれほどできなくても、持ち前の馬鹿がつくほどの人の良さで、いつのまにか周囲を幸せな気分にしてしまうような人物だ。
そもそも世之介という名前もどこか愛嬌がある。
時代設定は明示されないが1980年代の後半らしい。
長崎県の港町で生まれ育った世之介(高良)は、大学進学のため上京し、小さなアパートで慣れない都会暮らしをスタートする。
最初こそ周囲をハラハラさせる世之介だが、次第に、大学の友達たち、大金持ちでお嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子(吉高由里子)、謎の美女(伊藤歩)と、知り合う人々を次々とひきつけていく。
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