基地移設
菅首相は2日間にわたった沖縄県訪問で、米軍普天間飛行場の移設問題打開に向け、本格的な取り組みをスタートさせた。
AD2.init({site:'POLITICS',
area:'P.RECTANGLE',
width:300,
height:250,
admax:1});
AD2.cAds();
AD2.dBanner(0,'prect');
しかし、県民が重視する基地負担軽減策では具体案を示せず、県側は政府への不満を募らせており、政府と沖縄の溝は広がったままだ。
「私自身の考え方を首相の立場できちんと伝えた。今後の(沖縄との)コミュニケーションを深めていく大きな一歩になった」
首相は18日、沖縄県嘉手納町での記者会見で、訪問の成果を自画自賛した。
前日に仲井真弘多知事と会談した首相は18日は、航空自衛隊の輸送ヘリに乗り込み、同飛行場や移設予定地のキャンプ・シュワブ(名護市辺野古など)など沖縄本島を中心に、7か所の米軍基地について、約1時間半かけて上空視察を行った。
普天間飛行場にも足を運び、在沖縄米軍トップのテリー・ロブリング在日米軍沖縄地域調整官と会談し、「事件事故のないように一層取り組んでほしい。騒音のさらなる軽減について、より一層努力をお願いしたい」と直談判してみせた。
首相は今回の訪問で、沖縄県に対し、国のひもつき補助金の使途を自治体の裁量で決められるようにする「一括交付金」制度について、優遇制度を導入するなど振興策を提示した。「振興策と基地負担を交換条件のように扱うのは県民のプライドを傷つける禁じ手」(政府関係者)で、これまでタブーとされてきたが、「事態打開のきっかけにしたいとの強い思い」で決断したという。
首相は18日の記者会見で「負担軽減は軽減として、振興は振興として、それぞれ政府が取り組まなければいけない課題だ」と強調した。
(2010年12月19日13時41分
読売新聞)
関連ニュース
・
名古屋市長選、混迷の度深める民主党県連
・
対中武器禁輸見直し要請…EU高官、加盟国に
・
小沢氏「菅内閣で選挙すべて連戦連敗だ」と批判