満月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食が21日あった。本州の多くが低気圧に覆われたものの、北海道や関東の一部などでは赤い月が観察できた。今回は、春に噴火したアイスランドの火山の影響で、暗めの月食になることが心配されたが、オレンジ色の月がくっきりと浮かび上がった。
札幌市中央区の大通公園では、さっぽろテレビ塔の近くに月が浮かぶと、月食を見ようと集まった人たちから歓声が上がった。千葉県銚子市の犬吠埼でも、地球の影に隠れる皆既が終わる直前に雲が薄くなり、赤い月がわずかに雲間から顔をのぞかせた。
月は地球の影に隠れている皆既中も、地球の大気で屈折した太陽の光がわずかに届くため、薄く光る。オレンジや赤になるのは、夕焼けのように、地球の大気が赤い光を通しやすいためだ。
日本では来年、皆既月食が2回ある。6月16日は西日本を中心に、12月10日には全国で観察できそうだ。6月2日には北海道や東北を中心に部分日食も見られる。(東山正宜、杉本康弘)
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