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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ニュース深掘り2025(61)フジテレビとセクハラ問題の基本的考え方

2025-04-02 18:52:00 | 私の意見

前置き:昨日の第三者委員会の調査結果発表を受けてのフジテレビの会見では、これからは人権を大切にする企業になります、と決意を語っていた。まあそれはそうでしょう、それしかスポンサーを納得させる答えはないんですから。しかし本当にこれで良かったんでしょうか?。私はこの問題について、世の中の反応やスポンサーの行動には「ちょっと間違った考え方」があるんじゃないかと思っています。まあ中居氏の事案の細かい部分はスキャンダル週刊誌に任せるとして、一般的に騒がれているセクハラや不倫といった「今吹き荒れている道徳的諸問題」については、この辺で「誤った考え方」をキチンと正すべきだと考え、「セクハラの正しい認識とは?」という形でまとめて見ました。是非お読みいただいて参考にしていただければ幸いです。

1、問題の本質

私はセクハラ問題とはそもそも人間全般に生まれながらに備わっている本能的な性衝動の「数ある個性・パターンの一つ」だと思っています。これはことさらニュースになるような「異常な人間の犯す犯罪」と考えるよりも「別のアプローチ」で対処するのが正しい対処の仕方だと考えるわけです。つまり中居氏にしても反町氏にしても、さらには少し前のことですが松本氏やジャニー喜多川氏などの性加害事件など、一般人の考えるような「異常な人格者の見過ごしてはならない嫌悪すべき事件」と考えたり、即刻社会から抹殺すべき異常犯罪だと断罪するのは私は少し違うのじゃないかと思っています。被害者を作り出しているのは勿論「本人の行動」なんですけど、実はそれを「許してしまっている周囲の人達」が問題を深刻にしている、と思う訳です。要するに「見て見ぬふり」だったりあるいは権力に迎合して「それを助長する」ような忖度行動ですね。今後性加害問題が起きないようにするには、社会は一丸となって「周囲の人間」をまずキチンと正すことから始めるべきでしょう。それが被害者を出さない最短・唯一の方法だと私は考えます。

では周囲の人間が間違いを正せば良い、と簡単にいうけれどそれは本当に出来るんでしょうか?。

例えば取引先との大事な打ち合わせに「3日も風呂に入ってない」状態で出席しようしている営業マンがいたら、当然周囲の同僚は注意してしかるべきだしその場合には担当を外されて別の人が出席するでしょう。風呂が壊れていたとか何とか言い訳はしても、本人も「これからちゃんと風呂には入ってきます」と謝ると思います。では、その人が「上司だったら」どうでしょう?。あるいは取締役や社長だったら?。迷いますよね。

でも会社の業務中に通常レベル以上の匂いをプンプンあたりに振りまくというのは紛れもなく「マナー違反」です、例え社長であっても・・・です。ですからあなたは「それを直接指摘するべきだ」と私は考えるわけです(社内マニュアルでもそれを義務と定めている・・・筈です)。まあ風呂に入ってなくて年中くさい匂いがする、といった人は当然ながら社長になんかなってはいないと思いますけど、要するに一般的な社会人としてのマナーに関しては例えあなたが新人であっても「きちんと直言して」マナー違反を直させるべきだと思います。但し、ここが肝心な点ですが、本人が間違いを指摘された時にどう反応するか、です。

パターンは
① 自分でも自覚していて、こりゃ「まずいな」と思っている場合
② 気が付いていない場合
③ 知ってるけど「別にいいじゃん」と思っている場合
④ おまえに言われる筋合いは無い!と怒り出す

の4つのパターンが考えられますね。まあ対処の仕方については皆さんがそれぞれ考えてもらうとして、これをフジテレビと中居氏の場合に当てはめて考えるとどうなるか?

① 中居氏は計画の段階で「上手くいく」と思い、ワクワクしてた
② それは中居氏の「いつもの行動」であるとフジテレビの社員は知っていた
③ 上層部は被害者はフジテレビの社員なんだから、中居氏の行動には少しぐらいは目をつぶるべきだろう、と考えていた

あくまで想像ですが、以上のようになります。

2、セクハラが起きる構造

事件の経過から言えば、フジテレビ社員はトラブルが起きた段階で「もみ消し、隠蔽工作」に走ったわけですが、週刊誌にすっぱ抜かれると「世間の反応が余りに大きくて」大問題に発展してドタバタした・・・ということでしょう。これを一つ一つ見ていくと、セクハラ問題の「真実」が見えてきます。

まず中居氏が「いつものようにワクワクしていた」というのは、彼の仕事とは関係の無い「全くの個人の性癖」だということになります。例えば社内で相手かまわずセクハラしまくっている「セクハラで有名な上司」がいたとします。でもそのセクハラ上司は取引先と「商談を上手くまとめる能力があって」会社の業績は彼の力に頼っている部分が大きかったりするんです、有り勝ちですけど。そこで、取引先との大事な打ち合わせには「是非同席してもらいたい」となってしまうんですね。困ったもんです。

これは直接言うのは難しいので、上司より上位の立場の人間とかあるいは経営者に訴えて、はっきりと彼の性癖が「社内の問題になっているから治せ」と命令してもらうしかないでしょう。フジテレビの場合、それを放置して問題が起きたら「社員の方を何だかんだと言いくるめて黙らせていた」ということが問題になっているわけですね。このセクハラ上司も、経営者に言われたら「分かりました、治します」というしかないのでは、と思います。経営者の方も彼の仕事の能力は重々認識しているわけで、何とか治して皆と上手くやっていきたいと思ってる筈です。まあ正常な会社だったらこれで済むんでしょうが、ところがフジテレビの場合は「経営陣が似た者同士だった」というから救いがないですねぇ。被害者が可哀そうです。

3 、セクハラは人間の中にある「動物」の仕業?

では仕事の能力があるから「セクハラは黙って見てみないふりをしておく」のが正しいやり方なのか?と言えば、相手が有能か凡人かに関わらず、積極的に「治すように指導する」べきだと私は考えます。何故なら、セクハラとは「自身の心の中にある性衝動の問題」であって、社会での能力とか貢献とは「別の次元」のことだからです。いわば人格の外にある「動物の部分」ですね・・・これは大なり小なり誰にでもある本能だと思います。

もしフジの作る番組に人々が見たくなるような魅力があると思っていれば、企業はお金を払ってスポンサーになります。ですがフジテレビの経営陣や企業体質に「業務とプライベートをごっちゃにした」部分が見られて現代の人権擁護の風潮にそぐわないと感じた多くのスポンサーが、雪崩を打って広告を引き上げて大混乱に陥った、というのが真相です。確かにこうでもしなきゃ「フジ存続の大問題」としてマスコミで取り上げるような事態にはなっていなかった、とも言えます。でも、製作する番組の良しあしとセクハラ蔓延の企業体質とは、本来関係のない「別次元のプライベートな問題」ではないのか、とい疑問です。セクハラしようがしまいが、番組作りに能力のある人間は「その点は正当に評価されてしかるべき」ではありませんか?・・・つまり、社会的な価値観と個人の性癖とは「はっきりと分けて考えるべき」だと私は思います。例えセクハラをした人間がいても、その人の作り出した作品が素晴らしい物であったら「認めよう」ではないですか(何も中居氏の番組が素晴らしいとは思っていませんけど、あくまで原理原則を書いています)。

これは一種の「病気」と考えると分かりやすいです。例えば「ちょっと肝臓の数値が悪いですね」と医者に言われているんだけど食べ物変えたほうがいいかな?・・・みたいに、俺どうしても階段見ると盗撮したくなっちゃうんだけど「どうしたらいい?」と相談できる環境を作るんです。

4、対処の方法

これはもう「社会的にオープンにする」ことが一番正しい対処法ではないかと思いますね。つまり人が一般的に思う「その人の人格」と完全に切り離して、身体の一種の「悪性腫瘍物」かなんかが出来ちゃった、と考える習慣・知識が社会に広がる、といった状況がベストでしょう。こう考える事で本人も気が楽になるし、出来れば「セクハラ外来」とかの診療部門も新たに作ったりして(マジかよ!)、本人と一緒になって心の治療に向き合ってくれる医者がいてくれれば、周囲の人間も「早く良くなれよ!」とか言って励ましてくれるというもんです。もしかすると「健康保険の適用」が認められたりして・・・。

要は病気ですから「治せばいい」んです。セクハラは誰でもかかる普通の病気と認識していれば、キチンと治療してまた「元通りに仕事を続ければいいんだ」と考えるんじゃないでしょうか。セクハラであれ何であれ、仕事に関しては「充分才能があった」わけですから、その能力は元のように業務に励んで「社会に活かし、貢献してゆく」のが皆の共通の利益でもあると思います。よって・・・

セクハラは病気です。本人が悪いわけじゃなく病気なんだから「ちゃんと治して」改めて社会復帰・社会貢献しようじゃないですか!(中居氏頑張れ!)

3、治療法について

あくまで病気を治すという観点から考えれば、まず病気の原因つまり「何故セクハラしちゃうのか?」問題を医療の立場でハッキリさせることが急務だと思います。その為には素人考えでどうにかしようとするのではなく、ちゃんとした病院に行って「専門的な判断」を仰ぐ、というのがこの病気には必要だと思っています。今は一般的な考えでは「合意の無い性行為は犯罪である」と瞬時に断罪してますが、私はそう決めつける前に「人間の本能である性衝動」について、キチンと医学的に研究してどういう行動が正常で「どういう行動が異常、つまり病気」と判断されるのかを「ハッキリさせる」べきだと思います。そして自分が「正常じゃない行動」をとりそうになったら、「これ、もしかしたら病気かな?」と疑うくせをつける、というのが大事です。例えば一年に一度、どこの会社でも健康診断をするように、これからは「セクハラ診断」なんていうのも行われるようになったりして・・・。

例えば左の背中がちょっと痛い・・・といえば「もしかして心臓?」と思うでしょう。それと同じでミニスカの女性が階段を昇るのを見ると「思わず後ろからついていきたくなる」としたら、その時ハッと我に返って「俺、いまセクハラ行動に走りそうだったよな、危ない危ない」と自分で性衝動を抑えられるようになったら、その時あなたも「健康」に一歩近づいてる!、と言えると思います(こういうことは日常的に起こる)。腹をすかしている貧乏人は、ウナギ屋の前を通ると「ああ、喰いたい!」と涎が出てしまうといいます。まあ中居氏の場合は「人一倍大食漢だった」ということでしょうか。彼もこうなる前にキチンと自己の病気と向き合って悪かった点を根治してれば、「芸能界を引退」するような羽目にならなくて今でもテレビで活躍できてた筈です。

そんな訳で、世の中の人にお願いしたいのは周りでセクハラまがいのことを見つけたり体験した場合には迷わず「それ、セクハラじゃない?」と聞いて貰いたいんです。本人が「そうかなぁ?」と疑問に思えば、「一度お医者様に見て貰えば?」とアドバイスしましょう。そうなれば世の中もっと気持ちの良いコミュニケーションの場になると思いますよ、私見ですけど・・・。



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