明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

月曜日は政治の日:今週の気付き(64)安倍元首相の失楽園

2020-12-21 17:18:33 | ニュース

1、安倍元首相の緩やかな沈下
安倍首相の政治的評価が、じわじわと危機的に下がっている。森友・加計学園に始まったお友達優遇政治がバレバレになっても、国民の平等感覚に「ちょっとねぇ」と顰蹙を買ったが、大事には至らず政権は安定していた。桜の会疑惑も「まあ、色々あるだろうけど、皆んなやってることでしょ?」と小波程度の波紋で収まっている。このままオリンピックまで頑張って世界に「アベ最高!」をアピールしたら、返す刀で憲法改正を遣り遂げて、歴史に残る偉大な政治家と祭り上げられるのは時間の問題、と計算していた筈である。安倍さんとしては、もう「どん決まり」とほくそ笑んでいた(・・・かどうかは分からないが)。

河合克行元法相・杏里議員の公選法違反容疑も政権幹部には影響なく、IR疑惑なども政権を揺るがす程ではなかった。なんせ、やってることがセコいのである。ところが「桜の会疑惑」は当事者が「当時首相」だった安倍氏ということで「大いに盛り上がった」のに、運よく?コロナが日本中が大騒ぎになり、人々の話題から忘れられて一安心したと思う。ところが安倍氏自身の唐突な学校休止やアベノマスク無駄遣いなどで「有事の判断力に?マーク」という評判がつき、順風満帆だった政権にも暗雲が垂れ込めて、とうとう進退に窮してしまったのである。そこで持病の悪化を理由に「とりあへず菅首相にやってもらって」、来年の菅首相の任期明けには、「再び首相に返り咲こう」という計画を立てていた(と私は思っている)。

そもそも桜の会の政治資金規制法・公職選挙法問題は、「秘書の壁」があるから安倍氏本人は訴追されないだろう。この秘書の壁問題を解決するには、連座制の厳密適用しか方法はないだろう。思うに議員と秘書と会計責任者は、三位一体の「同人格」とみなされるべきである。秘書がやったから知らないとか、会計責任者の不正は議員本人の責任ではないと言ってしまえば、殆どの違反行為は免れることになってしまう。桜の会事務局は安倍元総理の資金管理団体である「安倍晋三事務所」が、選挙区の有権者に対して便宜を図った「前夜祭」を開いた当事者なのだ。それが公職選挙法違反に問われているとしたら、安倍元首相が言わば「犯罪実行者」ということにならないだろうか。安倍氏の人気を上げる為にやった桜の会なのに、何か悪いことが発覚したら「それは秘書のせい」では、法の網はくぐれても世間の批判はかわせないと思う。ところが大多数の日本人、とくに若者を中心とした安倍シンパの人々は、「経済を立て直した」と安倍氏の評価を変えようとはしない。これじゃ安倍氏の復活作戦は、いささかのダメージも受けてはいないではないか。

本当に安倍氏は、デフレに苦しむ日本経済を見事に立て直したのだろうか?。実は、経済大躍進のアベノミクス期間中も、日本の賃金は「下がり続けていた」のである!。

これは経済の各種指標が示している通りだから、自分で調べてみると良いだろうし、何よりも第一の目標である「物価2%アップ」の計画は未だ達成されてないし、日銀の貨幣乱発・国債の無制限購入による「経済の大失敗」が、回復不能な程に深刻化しているのは周知の事実なのだ。もはや日本は、後戻りのできない破滅の道を「全速力」で突っ走っている。安倍元首相は、日本経済を「砂上の楼閣」にしてしまった。富裕層に甘い政策を次から次へとガンガン行って、労働環境は経営者に有利なように変更改変していく。非正規労働者を増やす方針は、当然低収入の労働者を溢れさせるから、「名目上は雇用は増えて」一見景気が良いように見える。そして中間層が貧困層に転落していく中で、富裕層は「ますます肥え太って」、結果は国民が分断されていったのである。富裕層が拡大したのではなく、労働者が搾取され、その利益を富裕層に回した結果なのだ。それが経済の成功と言われることの「実態」である。安倍氏こそ、日本大失墜の張本人なのだ。

それもあってか菅首相への就任時支持率が異常に高かったのも、平民宰相のイメージが好印象をもって迎えられたからだろう。一向に良くならない経済に、国民は「菅首相の実務能力」を期待したのだ。ところが学術会議任命拒否問題で「馬脚を現し」てしまった。コロナという「予想外の災害」も、政権運営の足を引っ張っているのは事実である。だが根本的に「富裕層政治」を転換しなければ、この日本の「ジリ貧」は終わりそうもない。安倍氏もダメだが、菅首相もダメである。もっと言うなら「自民党は全然ダメ」なのだ。そこで私は考えた。こりゃ政権運営を、「資本家層から労働者層」に代えなきゃダメかも。だって日本の強みは「モノ作りとか、民度の高さ」とか、殆ど全部「一般大衆が作り上げたもの」じゃないだろうか。資本家が自らの手で作り出したものは、外国資本の「マネーゲームのおこぼれ」を頂戴する仕組みくらいしか思い浮かばない。

もう一度初心に戻って、真面目に働く人が報われる社会を作っていこう!

2、じゃあ、どうやればそれが出来るのか

何事も結果を焦ってはいけない。基本をしっかり意識してゆけば、道は自ずと開けるのである。労働者が、自らの幸せの為に働くこと。仕事を選ぶ時は「お金の為ではなく、好きな仕事に一生懸命打ち込む」こと。収入を安定させ、犯罪をなくし、教育にお金をかけ、社会福祉に力を入れ、遊びは少し我慢して、人々との交流を大事にする。そう言う社会を作り上げるために、私は「とっておきの秘策」を考えた。

それは現在、土曜日に「考察」としてアップしている「3つのアイディア」を読んでいただければわかって頂けると思う。第一弾は「魂の行方」と題して、生き方の秘訣を書いているので、是非お読みいただければ幸いです。


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