明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

安倍氏の不起訴は、検察の怠慢

2020-12-23 15:34:31 | ニュース

桜の会前夜祭への公選法違反疑惑が国会で追求された時、安倍前首相は「参加者がホテルへ直接支払って、事務所は受け渡しをしただけ」と、一貫して関与を否定していた。これが一連の虚偽答弁と言われている。これを公設秘書の起訴だけで安倍氏は不起訴に終わらせたのは、検察の怠慢だと私は結論したい。そこで私は、世間に言われている「秘書の壁」を突破する方法を書くことにした。

1、国会答弁の虚偽を暴く
① 1回目に疑惑を質問された時
これに対して、秘書の資料で答弁するのは当然許される。いちいち質問に答えるため自分が調査していては、肝心の首相の仕事が疎かになってしまう。だが、質問で「費用が安すぎる」と指摘された時は、「安すぎるな・・・」と疑問に思わなければ、議員としての「根本的な能力」に欠けているだろう。で、「確かに安過ぎるような気がするが、本当なのか?」と秘書に聞いたとする。

② 秘書の説明
a. 「本当です」と答えた場合
安すぎるとは思ったが、信用している秘書の言葉だから、ホテルが「忖度したのだろう」と考えた(この場合は後述する)
b. 「実は、・・・」と関与を知らされた場合
安倍氏は怒って秘書をどなりつけたが、国会では「知らなかった」を押し通そうと考えた
c. 「本当です」と言われたが、自分で調べた場合
請求書と支払いの領収書コピーを取り寄せ、事務所関与の事実を知ったが、国会では「知らなかった」を押し通そうと考えた

③ 2度目の質問
「a」の秘書の言葉を信じた場合だけ、虚偽答弁はない。しかし再三に渡って野党の質問が繰り返されるので、再度秘書に確認したとする。その場合は「本当です」を繰り返す秘書に対して、「請求書や領収書の提示」を求めただろうことは十分に想定される。何故なら、国会答弁をするのは安倍氏本人だから、「自分の目で確認する」必要があるのだ。国会答弁は官僚の作成した答弁書を読み上げるだけではなくて、「本人の責任」が生ずるからである。この時、請求書や領収書のコピーを見て事実を知ったが、秘書を怒鳴りつけただけで、国会では「知らなかった」と虚偽答弁した。つまりこの時点で、「本人の意思・責任」で、虚偽答弁したことになる。

その後の虚偽答弁は、一度虚偽答弁をしてしまった以上、後には引けなくなってしまった事の結果に過ぎない。ホテル側の資料提出にも「口止め」をした可能性があるが、これはホテル側が「首相の事件に関わりたくない」という意識もあったと見られるので確認はまだである。どちらにしても、嘘をついたことは「安倍氏に全責任」があるのは確実だ。

さて、最初の「ホテル側の忖度を考えていた」場合だが、安倍氏は請求内容を「自分で直接確認する」ことは簡単だった筈だから、その「忖度」を資料で確認することは出来たのである。何しろ安倍氏は「桜を見る会を主催した本人」なのだから、これ以上の請求適任者は存在しない。つまり前後の経過から、ホテルの請求書と費用の全体を「自分で確認している筈なのに」、国会では「知らなかった」と虚偽の答弁をしていた、ということが「論理的に証明」されてしまったのだ。・・・これで1件落着である。

この中で「本当に知らなかった」場合があるとすれば、安倍氏は国会答弁を「ずっと秘書の答弁書を鵜呑みにして」行っていたことになる。その場合、安倍氏は秘書の「いいなり」だったのだから、桜の会の主体は実質的には「秘書」ということになる(驚き!)。安倍氏には自分の後援会事務所のやったことの責任能力がないのだから、安倍氏は「あやつり人形」ということになる。これではそもそも「私には首相としての判断能力・責任能力はありません」と言っているのに等しいのではないのだろうか。この場合、安倍氏の政治生命は「終わった」と言える。

2、安倍氏が指示してやらせていた場合
この場合は虚偽答弁だけでなく、議員としても重大な失格である。公選法と資金管理法を破って「桜の会」前夜祭を行っているのだから、それに関与している政治家も「自分自身を問い直す」必要があるだろう。菅首相は現首相だから、なおさら事件の全容解明に向けて全力を傾ける必要があると言えるが、どうも積極的でないというのは「菅政権も同罪」と疑われても仕方がない。何れにしてもホテル側から「領収書」が出てきた段階で、安倍氏の政治生命は絶たれたと思わなくてはならないだろう。もしかしたら、菅首相サイドからの「旧勢力に対する刺客」かも?と勘ぐりたくなってしまう。

結論:国会答弁は自分で確認する
責任を持つということは「相当に重い」。知らなかったというのは「責任回避にはならない」ことを再確認すべきである。桜の会は安倍氏が主体となって開いた会であるから当然、全責任は安倍氏にある。だから例え秘書がやったことだとしても、それは「安倍氏の代わりに行っている」のであり、あくまで業務の主体は「安倍氏本人」になるのだ。知らなかったというのは「内輪で通用」はしても、外部に対しては全く通用しないし、まず「言わないのが普通」だ。しかも公設第一秘書が送検されている。これを考えれば少なくとも、議員本人と公設第一秘書と会計責任者は「三位一体・一心同体」なみの信頼と団結が求められる、と言えるのだ。また、それだけの人材が見つからない場合は、面倒でも「自分で確認する必要」があるであろう。まあそういう「人望・人材の集まらない政治家」は、所詮トップに立てる器ではなかった、というのが私の結論である。結局安倍氏は「岸・佐藤の七光」で首相の座に居座った「お坊ちゃん」だったようだ。まだ菅首相の方が「マシ」かもね。彼の国会答弁で逆ギレしている姿を見ていると、実力が無いのにたまたまトップになった「自信の無さ」が、よく出ていると言える。つまり「張子の虎」だったってこと。悲しい事だが、真実である。まあ政治生命を絶たれた安倍氏に、これ以上鞭打つのは忍びない。去るものは追わず、で行きましょう!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿