明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

月曜日は政治の日:今週の気付き(65)政治の停滞

2020-12-28 19:27:44 | ニュース

本来なら心が浮きうきして、新しい年への期待がいやが上にも高まる季節。クリスマスを過ぎると一気に年末、そして新年を迎える一年で最も華やかな時期に、国民全体が暗い自粛の中に沈潜してしまっている。こんな状態をワクチンが打破してくれるのは何時なのか。それをひたすら待ち望んでいるのは、実は国民よりも政治家なんじゃないかと思っている。世界が閉塞状態に陥ってから、政治家に出来ることは「殆ど何もない」からだ。

何をやろうがやるまいが、すべては新規感染者が減って「下降」しない限りこの閉塞感は変わらない。菅首相は勿論真剣に対策を取ろうとしているんだろうが、肝心の医者の先生達が「これだ、という決め手」を示せないから困り果てている状況である。まあ、安倍前首相の桜スキャンダルは、分かってはいた事とは言え、惨めな結果に終わっている。前政権の長が謝罪した挙げ句、野党の追求の前にしどろもどろな言い訳に終止している「さらし者」状態では、自民党政権も足元を掬われて瓦解の危機に瀕しているようだ。何よりも今、最も顕著なのが「政治の消失」である。

今日、日経の株価を見てたら26854円をつけてた。世の中コロナで経済は大混乱と思いきや、金持ちのやることは庶民には分からないね。片方では廃業や倒産が相次いでいる業界があれば、儲かって猫の手も借りなきゃ回らない業界がある。これが経済の本質と言えばそれまでだが、コロナは社会的弱者には、特に壊滅的打撃を与えているように見える。飲食業・観光業・娯楽関連業などは軒並み悲惨な状態で、交通が減ったせいで航空業界や自動車関連企業も落ち込んでいるようだ。ところが金持ちは、どんどん太っていく。アメリカのデータ会社の算出によれば、このコロナ騒ぎの期間に富裕層の資産が4割増えたそうだ(余りあてにはならない数字)。

医療が充実していれば、コロナの被害も「数字の上では大したこと無い」のは確かである。大昔のペストのように、知り合いや親戚・家族がバタバタと倒れ、町中に死体がゴロゴロしているような状態で、人口の3分の1が亡くなるような危機的状況と比べると、コロナは「風邪のようなもの」と言う人の意見もわからないではない。事実、私の知っている人でコロナに罹ったという人は、まだいないのである。テレビでは毎日新規感染者が何人出たと騒いでいるが、いったい何処で発生してるんだろう?、と切迫感がまるで感じられないのだ。

そんな中で菅首相の会食問題に、二階幹事長が一言意見を言った、とニュースで取り上げていた。菅首相が5人以上の会食をしたということで、国民にお願いしている自粛を自ら破ったと非難されているわけだが、これについて「会食なんかしてない」旨の発言だったようである。まあ、これで国民に「5人以上はダメ」というルールが浸透したのだから怪我の功名とは言えるのだが、中身を見ないで「形だけを見て文句をつける形式主義」の国民性が、奇しくも露呈した事件だとも言えなくもない。5人以上という「メッセージの出し方」にそもそもの問題があるのだが、メディアの揚げ足取りみたいなやり方に一言反論した二階幹事長に、私は「真の政治家の姿を見た」と密かに快哉を叫んだ一人である。

二階さんは今の政界にあって「気骨と信念のある」数少ない政治家の一人だ。顔つきや態度で悪そうに見えるが、実は政治を「世界という観点」で大きく捉える視野を持った政治家だと私は思っている。王氏や杉氏・みの氏等を交えた意見交換会を開いたというのは、メンバーにはいささか問題があるとはいえ、首相の情報源を「安倍氏のような狭い範囲」の人々に限定するのではなく、広く国民の意見を耳に入れようという「二階氏らしい配慮」だったのではないだろうか。

日本外務省のアメリカ一辺倒な政治手法に危機感を持ち、コロナで批判を浴びることも想定しながら「中国」に積極的に関わっていく姿勢は、未来の日本に取って「生死を分かつ判断」になるのは必至なのだ。だが二階幹事長がいる限り、外交問題を上手く舵取りして、日本を世界の流れに乗り遅れないように引っ張ってくれると信じている。ただ一つ心配なのが、二階幹事長の「年齢」である。テレビで見る限りは、体力的には限界が近づいているようにも見える。では彼の後に続く政治家はいるのか?、と言われれば「心許ない」のが現状である(マジ心配)。

安倍氏は哀しいかな「国会議員の肩書」に固執して、惨めな恥の上塗りの挙げ句に完全に見捨てられた。何故あれ程までに議員の肩書にこだわるのか理解できないが、案外見た目より「尻の穴の小さい男(ちょっと下品で申し訳ない)」なのかもしれない。要するに、自業自得である。結局は、誰も助けようなどと思わない「記憶に残らない軽犯罪者」になってしまった。今では安倍氏の過去の映像を見るだけで、憐憫の情が胸に沁みるまでに心を打つ(合掌!)。さて安倍氏の独裁政権が終わった後、残った政治家では、これと言った人物は見当たらないのではないか。出来れば二階幹事長がコロナ禍を乗り越えて、あと3年頑張ってくれると安心だ。そしてその間に後継者を育ててくれると、日本の未来も盤石になるというものなんだがなぁ。

今回学術会議の拒否問題ではミソをつけたが、今後は「二階・菅ライン」で日本政界を改革・刷新してくれるものと期待して、2020年締めくくりの言葉としたい。


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