明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄(16)分厚いインパクトへの欲求

2019-11-19 18:32:31 | スポーツ・ゴルフ
ここに来て集中練習が効果あったみたいで、やっと左への引っ掻けが減ってきた。今日はバックスイングを大きく取って、しっかり右肩を頭の後ろまで回すことに注意した。しっかり肩を回すことで、スイング軌道のアウトサイド・インも改善された感じである。それで、今日の練習の気づいた点を紹介してみたい。

1、ボールを見る景色が変わった
今までは下を向きボールをしっかり見て打つ、という事に集中していたが、どんな風にボールが見えているかは特に意識はしていなかった。今回練習中に初めて、見る位置が左への体重移動によって左に変化し、クラブのグリップが身体の左で、クラブヘッドが頭の真下または右側にあるボールを「ダウンブロー」に捉える態勢が取れたことに気付いたのである。体重移動は20cmくらいだと思う。この景色を「毎回同じように見れば」、ヒッティング・ポイントを一定に出来る。ボールを正確に捉えるためには、インパクトでのボールとの位置関係と、その時の姿勢が何よりも重要である。いつも同じ景色を見て打つ、そんな簡単なことが出来ていなかった訳である(勿論、皆さんはとっくに御存知だとは思うが)。

2、体重移動してからダウンスイング
今までは、アドレスからバックスイングして、トップにいく「前に」沈み込んで打ちにいく姿勢を取っていた。それだとダウンスイングが始まる時に、逆に「伸び上が」ってしまう。まあ地面反力を利用するという理論もあるにはあるのだが、私は頭が上がって腰が前に出てしまい、地面反力を利用できていないのである。地面反力を使うには、頭の位置は不動でなければいけない。それで今回は、バックスイングのトップまではしっから肩を回すことに集中し、「それから体重移動」を行って、体重がしっかりと左に乗ったのを「確認してから」ダウンスイングを始めるようにした。沈み込みに関しては、無理に作りにいかず、下を向くことで「結果的に少し沈む」程度で、意識は余りしないことにした。沈み込むというより「左のお尻を引く」ようにした結果と考えるのに留めた。

3、インパクトは左体重で
ボールを打つ時に左右均等に体重をかけるというのは余り無い。右か左である。私は左に体重移動しながら右足で蹴るようなイメージで、最終的には左に体重が乗っていく振り方をしていた。これだと勢いがついてボールも飛ぶような気がしたのである。しかし改めてプロのスイングを見ると、体の動きは「最小限」なのに気が付いた。左へ移動しながら頭を固定して打つというのは、理論上は可能でも実際は身体と一緒に頭も動いてしまう。体重移動してボールに力を伝える態勢を考えたら、ボールは身体よりも右側にあるのだから当然、左体重で打たなければならない。以前は左へ移動しながら打っていたので、状態も突っ込んでいた。今回は左に体重が移ってから振り下ろすので、もう身体自体には「左への動き」は終わっていて、残っている力はスイングの慣性とインパクトの反動だけである。だから突っ込んで身体が流れ、フォローが出ないと言うことはだいぶ減ったと思う。それによって、今度はフィニッシュをしっかり取ることに挑戦した。フィニッシュを取れると言うことは、スイングがしっかり出来ていることにもつながる。

以上、三点をじっくり2時間練習した。スイングを作ると決心したので、飛距離は余り気にしないことにして練習したのである。飛距離が出なくなって私の自慢できる所がなくなってみると、実はゴルフの技術がまるでないことに気が付いたのである。いつものゴルフ仲間は、バンカーにしてもアプローチにしてもパターにしてもどんどん進歩している。出遅れた私にはもう「インパクトを極める道」しか残っていないのだ。今更ゴルフの多彩な技術を練習しようと思っても、その極めるための時間が「私には残されてない」のである。で、一番手っ取り早い方法が、アマチュアの8割が出来ていないという「ハンドファースト&ダウンブロー」の習得なのだ。これなら何とかやれそうである。マネジメント無視、スコア無視、おまけにラウンド無視で「ひたすら一点集中」に特化した。これ老人の「最後の賭け」ではないだろうか。なんとか80歳になる前に「これだけは完成する」という夢に向かって、日々何もすることもないので暇に飽かせて練習している。今日の練習で理想に近づいたかどうかは分からない。答えは次回、練習場でわかる筈だと考えて練習場を後にした。

ゴルフつながりでツアーの話題を取り上げると、伊藤園レディスは鈴木愛の圧巻の3連勝で幕を閉じた。鈴木愛は、周りの選手達とはちょっと別世界のような「圧倒的オーラ」を感じさせて、一時期の「不動裕理」の雰囲気さえ出てきたように思える。それにしても彼女は1994年生まれの25歳、プロデビューして6年の「下っ端」なのだから驚く。ということは黄金世代と騒がれている選手たちと余り変わらないというのだから余計である。大江香織が引退すると発表し、佐伯三貴や一ノ瀬優希もツアー撤退するという情報も聞こえて来た。もう大山志保なんか「1977年生まれで42歳!」なんだから、もはやギネス級の奇跡のレジェンドである。それがノーボギーの13アンダーで2位に入ったんだから「あっ晴れ」としか言いようがない。飛ばない選手は去るしか無いのかと思うと、私も飛ばない一人として「身につまされる」のだ。

ゴルフは「飛ばしてナンボ」のアスリートだけが楽しむスポーツでは無い、というのはアマチュアのプレーぶりを見ていると良く分かる。しかし飛ばす人というのは「実は何も考えていない」人が殆どなんである。何の努力も苦労もしないで、ただブンブン振り回す人に限って「小技は苦手」な人が多い。小技は頭を使うのである。要するに、飛ばすことだけで満足してしまい、その他の「重要な技術」を疎かにした結果、スコアでは負けてしまうのだ。だがスコアで負けても、本人は少しも悔しくない。自分だって練習さえすれば上手くなると高をくくっているのである。だが結局は練習しないで下手のままである。何故ならば、練習は「飛ばす」ことしかやらないのだ。それでは上手くなるはずがない。下手なのは練習不足もあるが、元々ゴルフというスポーツを「飛ばし競争」と誤解しているところから始まっている。今のゴルフ業界がアスリートゴルフを推奨しているように見えるのも、その傾向を汲み取っているからであろう。そりゃあセカンドをスプーンで打つのと、ピッチングで打つのとでは逆立ちしたって敵わない。それ程ではないにしても、大江香織の心中は察するにあまりあるではないか。飛距離というのは持って生まれた能力、と私は思っているが、昔練習場に付属の先生に「ちょっとある事を教わった途端に」飛距離が2番手も伸びたことがあった。今にして思うと、「何故飛んだのか」を徹底的に解明しておけばよかったと思う。飛距離は知らないうちに元に戻ってしまい、未だに何故飛んだのかは謎である。

いつの日か、私が「飛ばしの秘密を解く」ことが出来たとしたら、その時はクラブを置く時かも知れない。何故ならその時には、私の体力は「その理論」を実際に試して正しいことを証明することが出来ないだろうからである。大江香織が「同じ限界」を感じていたのかどうかについては、本人に聞いてないので分からない(てか、勝手に決めつけるなよ!)。森田理香子も「あれだけ飛ばしていた実力者」なのに引退してしまった。今で言えば、穴井詩や葭葉ルミや松田鈴英が、飛ばしの三羽烏だが、果たして彼女たちは賞金女王をとれるのだろうか(難しいかも)。だがスコアで勝負する世界では、勝つのは鈴木愛であり申ジエである。私はどちらの道を選ぶべきなのか・・・。私の友人にゴルフの上手いSN氏がいる。彼は飛距離では仲間たちにやや劣るものの、最後に上がってみれば「スコアはいつもトップ」というゴルフ上級者である。もちろん努力もするだろうし集中もしてるだろう。だが何よりも彼は「勝負所」をしっかり意識してプレーしているに違いない(と私は思う)。その勝負所が「飛ばし」にあるのか「小技」にあるのか、である。私はずっと飛ばしにしか意識がいっていなかった。それをこれから変えられるのかどうか。私は、もう間に合わないと諦めている。

しかしそれでは面白くない。飛ばなくてもいいから「理想のスイング」をしたい。だから私は手軽に検証できる練習場でスイングを極めることに決めたのである。つまり私にとってゴルフとは大自然の中でスコアを競う競技ではなく、「スイング理論の研究と実践」なのだ。これ、心理学でいうところの酸っぱい葡萄の理論である(ガチョーン!)。最近、ホンのちょっとだが、良いあたりが出始めた。もしかしたら、これは理想のスイングに近づいてるのかも(そういう勘違いは今までも何回もあった)。こういう日は気分がいいし、お酒も旨い。明日が見えるとは、こういう事を言うのかも・・・

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1 コメント

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Unknown (名無し)
2020-01-30 19:56:25
残念ながら80歳を超えてもまともに打てないでしょう

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