さて、田中宇氏の説は陰謀論と分類されて全く相手にされてないようだが、今回も深い洞察と確かな情報に裏打ちされて、ズシーンと脳に響く説得力があった。ちょっと美味しいとこだけの「さわりだけ」つまんでみたが、私なりの理解で勝手に紹介してみたい(田中宇氏の考えとはちょっと違うかもしれないので、詳しくはサイトを見てね)。
1、トランプは金正恩と親密(だと本人は言っている)が、一向に北制裁を緩和しそうにないので北朝鮮は苛立ってミサイルなどを撃ってはみるものの、トランプが「そんなの関係ない」と言って知らんぷりなので、実は金正恩は困っている。本当は金正恩は米国と平和条約などを締結して米国の安全保障の傘下に入りたいのだが、トランプが入れてくれないようだ。トランプの狙いは、北朝鮮を中国傘下に押しやり(中国は嫌がっているがロシアは乗り気)、韓国も突き放して同時に中国グループに入れ、東アジア全体を中国の覇権支配下に置こうというもの。そうなれば在韓米軍も撤退である。日本はその点大丈夫かと言うと、結局は米国から切り離されてインド・オーストラリア・ASEANなどとインド・太平洋グループを作り自衛するしか無いのがトランプの考え。在日米軍も韓国よりは後になるがやっぱり撤退して、日本がアジア防衛の要として台頭することになる。それがトランプの狙いだ、と田中宇氏は読み切る。
2、安倍はトランプに「けしかけられて」韓国に喧嘩を売っているが、最初は自衛隊戦力強化で戦う姿勢を見せていたのに、最近はトランプの入れ知恵で「外交貿易戦略」で韓国を追い詰める方法に切り替えた。その第一歩がホワイト国はずしである。つまり日韓関係が悪くなった原因は、安倍の作戦と田中宇氏は読み解く。韓国とは関係が悪化するが、その割に安倍は、中国と「近年にないほど」の蜜月関係を保っている。米国と中国は今「貿易戦争」の真っ只中なのに、である。米国もイランで多国籍軍がどうとか嫌がる安倍を尻押しするのに、中国との貿易戦争では日本は一切ノータッチだ。今回安倍はプーチンと何度目かの会談をしたが、相変わらず中国・ロシアとは仲良くしたいらしい。一方、韓国とは一触即発の緊張関係を続けて綱渡り状態を演出し、トランプの北朝鮮・韓国「中国化戦略」を後押ししている感じである。韓国の文在寅大統領も、ここまで来たら一気に中国寄りにならざるを得ない雰囲気が、モロ出てきた。日韓両国の国民は反日・嫌韓で沸き返っているが、これは何も最近のことではなくて、日本が敗戦で植民地としての韓国を失って以来、ずっと続いている感情である。というか歴史上「一度として」仲良くなったことが無いほど「仲が悪い」のが日韓関係なのだ(これは納得!)。その、「白村江以来の不倶戴天の敵」同士を無理やりくっつけたのがアメリカ主導というか命令だが、「1965年の日韓基本条約」である(歴史を勉強すると真実が見える)。アメリカは嵩張る軍事経費を日本に肩代わりさせることと引き換えに、韓国に戦後処理を押し付けた。韓国は対北朝鮮で頼りとする米国から頼まれたので「渋々結んだ」条約なんだから、破棄して元に戻すべきだと言う文在寅の考えは、ある意味正しいと言える(はっきり、そう言えばいいのに、ねえ)。
3、今のアメリカは金融システムが沸点に達していて、いろいろな数値がリーマン・ショック前夜の状況を示しているみたいで、FRBもついにQE再開かと問題山積みである。日本とEUの中央銀行も異次元の金融緩和とか言ってアップアップの政策を続けていたが限界で、EUなどは「いち早くドル離れの方向」で舵を切ったらしいが、日本だけは「経済は順調」と浮かれていて、その重大危機も「てんで目に入らない」くらいの無頓着さだという(これ、田中宇氏の見立て)。トランプは就任以来殆ど戦争をやってなくて平和主義者みたいだがそうではなくて、ただ方針を変え貿易戦争を仕掛けているだけである。世界の経済はそのお蔭で大減速しているが「お構いなしに」中国に無理筋の高関税を掛けまくっていて、止めるキッカケが全然見つからないのは「ドルを基準とした通貨体制=ブレトンウッズ体制」の解消を狙っているらしいから終わらないのだ、という説も出ている(これは今回の田中宇氏の記事にはないが、私が勝手に想像した)。中国が一帯一路で世界を「新通貨基軸体制」に持っていき、世界中がその体制に乗っかっていけば、米国も貿易戦争を止めると考えるのが田中宇流。
4、じゃあ何でそんな、米国が損をするようなことをトランプは考えるのかと言うと、アメリカ一国覇権体制には維持費がかかるから、なんだそうだ。アメリカ軍産CIA+イスラエル+民主党右派の「世界二分化対立構造」により、ずっと米国は何かと戦ってきた。ある時はドイツ・イタリア・日本の帝国主義との戦い、次はロシア・中国の共産主義との戦い、そしてある時はイスラム教徒のテロとの戦いである。いずれも英国・米国の「軍産複合体」が仕組んで対立を煽った戦争であったが、そのための軍事費・諜報活動にかかる費用は、米国の資本家の儲けを半減させるほどに莫大なものだった。ちなみに米国の軍事予算は2018年の統計で6500億米ドル(円換算すると70兆円ぐらい?)かかっている(日本の国家予算の7割?)。中国で2500億米ドルだから莫大な費用だ。日本は第9位の466億米ドル(5兆円)と米国の10分の1以下である。これを少しでも減らして一般経済に活用すれば、もっともっと「儲かる」というのがトランプの考えの核心ではないか。アメリカファーストを標榜するトランプだが、それはアメリカ人が、全員中産階級並の生活を送れば平均値が今の何倍も豊かになって、結果的に更に「バンバン物が売れる」という計算である。勿論、世界中で戦争の危険が半減すれば、同様に経済活動が活性化して物が売れることを狙っている。今まで貧しかったアフリカが部族間の争いをやめて急速に伸び経済が発展しているのに、戦争が絶えない中東地域は更に貧困にあえいでいるのは、つまり戦争は「得にならない」ことを証明している、ってわけだ。トランプ頭いい。
5、そこでトランプの作戦が上手く機能したとして、その後の世界はどうなるのか。イギリスがブレグジットで揉めているが、これはEUが世界覇権の一極として独立し、米国南北アメリカ圏・中国ロシアのユーラシア圏・アフリカ圏・それにインド・日本のアジア太平洋圏などと多極的地域覇権圏を構成した場合、EUに飲み込まれるのを恐れたのではないかと私は考える。イギリスは元々大陸の勢力とは一線を引いて生きてきた。だから今回も結局は民族の自然な感情を大事にして、独立の道を選ぶんじゃないだろうか、そんな気がする。で、スコットランド独立の問題は多少は長引くとしても、大筋ではずっと緩い連邦関係に発展的解消されて、経済的には北欧などと一緒の静かな国になっていくと思われる(随分と勝手な意見だが、私のテキトーな想像で何の裏付けも無い)。翻って、肝心な日韓関係だが、特に仲良くもない冷静な普通のビジネスライクな関係に落ち着くのではないか(これも私の勝手な想像)。勿論、ホワイト国除外は続いているだろう。これは米国と協調した作戦だし、元々「仲が良いわけではない」のだから好都合なのだ。「嫌韓というのは国是」である(私の意見!)。考えてみれば韓国は、日本にとっては過去に一度たりとも友好国であった試しがない国である。その昔、日本書紀に描かれている頃の記事を信用すれば、韓国は中国から何度も侵略を受けて属国化しており、言わば生来の中国圏なのだ。日本は取引相手として韓国と古い付き合いがあるのは事実だが、日本の支配層の目は常に中国に向けられていたし、イギリスと同じ様に「独立した考え」を持つ我が国である。これからはインドと仲良くして、中国ロシアとは対等に立つことを目指すべきではないだろうか。世界に目を大きく向ければ、韓国など「小さい小さい」。
結論:反日とか嫌韓とか、つい最近起きた現象のように言っているけど、昔っからそうなのよ。
田中宇氏の説明を読んで感じた事は、「政治は奥深い」である。我々はついニュースやマスコミに流されて感情が右往左往するけれど、国と国の本質というのは「もっと先のことを考えている」ってことじゃないだろうか。覇権運営というのはカネがかかるのである。全国を支配した徳川幕府だって、圧倒的に他藩より多い経済力を持っていたから出来たのであり、平和が続いた後半にはその軍事力を雇っておくだけの金が回らなかったために、武士階級は汲々として不平不満分子が続出して大変だったという。覇権分割というトランプの戦略は、要するに世界中にアメリカの軍隊を派遣して威圧するよりも、地域覇権国にそれぞれ任せて安定化させる方が「アメリカの負担が減る」ということだ。資本主義とか人権とか民主化などという題目には、トランプは興味がないのである。他の覇権国下の地域で紛争が少々あったとしても、アメリカに関係がない遠い国のことであれば、「介入はしない」というのが彼のアメリカファーストである。だから香港の問題もトランプは「習近平にお任せ」した。東アジアの紛争も、次第に中国が裁定するようになる。安倍政権が中国と仲良くしているのには、先のことを考えているからなのである(本当ならば中々安倍もやるねぇ)。だから、例えばレーダー照射がどうとか慰安婦がどうとか徴用工がどうとかから始まってホワイト国はずしに発展してきて、このところ「日韓関係は戦後最大の危機」とマスコミは大騒ぎしているが、ここ数年のアジアの覇権争いに「大規模な変化が起きている」のは間違いがないのである。つまり、もうそろそろ大人の対応をして韓国とは仲直りしようではないかなどという「国民性の違いを無視した尤もらしい論調は、それこそ無視」した上で、新しい東アジアの勢力図を引き直し、その視点に立って日本の未来を考えてもいいんじゃないか、私はそう思っている。日韓関係なんて、どうでもいい話なのだ。特に「日米安保絶対」なんて叫んでいる「米国覇権一辺倒・軍産複合体系永遠なれ式」のテレビのお偉い先生方や専門家の皆さんはトランプのことを全然分かっていないようだが、中国が韓国北朝鮮を支配下に入れアメリカがそれを容認するなんてことが近い将来起こった時に、何て言って自分の無知さ加減を誤魔化すのか「今から愉しみ」である。しかし、多極的覇権の時代が来るのはいつのことか。私が痴呆症でボケる前であって欲しいけど、中々先へ進まないので心配なのだ。日出ずる国の未来は何処へ行くのか?
叶うことならば、心優しい温和で平和な国として世界から愛され尊敬される国であって欲しい、とは私だけの願いでは無いと思う。そのために多少の経済的後退があってもしかたないではないか。JAPAN as No.1 の浮かれたバブル時代ではないのだ。今や平和共存の世の中になったのだから、利益偏重・金満賛美より礼節重視・自然愛好の心根を大事に生きて行こうではないか。勿論、一杯飲みながら仲間とバカっ話に興じるなんて愉しみは残しておいて欲しいがその時に、隣に韓国人が居ても「慰安婦や徴用工の問題なんかは綺麗サッパリ忘れている」事を願っている。しかし昔から韓国人は、根暗でしつこいからなぁ・・・。これ、日本人が全てを水に流すのとは対照的である(やっぱり民族的には、水と油?)。
もう自由と平等を謳歌した時代は終わった。なんでもやりたい放題のアメリカは、バブルとともに消えてしまったのである。これからは中国の「統率とピラミッド型社会」の時代がやって来る。しかし、だからといってそれが「暗い閉塞した社会か」と言うと、案外明るい平和な社会かも知れないのである。もしかしたら漢や唐や宋の全盛期のような、美しい文化の花開く時代かも知れない。であるから、日本はこれから平安貴族文化や室町盛期の庶民文化の勢いを復活させて、新しい令和時代を作ることに注力すべきだ、というのが私の主張である。いつまでも「英国仕込み」のアメリカ・中国ロシア冷戦対立構造に振り回されて、「どうでもいい韓国がどうたらこうたら」という好戦的話題に目くじらを立てているのではなく、もっと明るい未来に向けて「まっしぐら」に突き進もうではないか!。その方がよっぽど生産的だと思うのだが・・・。
1、トランプは金正恩と親密(だと本人は言っている)が、一向に北制裁を緩和しそうにないので北朝鮮は苛立ってミサイルなどを撃ってはみるものの、トランプが「そんなの関係ない」と言って知らんぷりなので、実は金正恩は困っている。本当は金正恩は米国と平和条約などを締結して米国の安全保障の傘下に入りたいのだが、トランプが入れてくれないようだ。トランプの狙いは、北朝鮮を中国傘下に押しやり(中国は嫌がっているがロシアは乗り気)、韓国も突き放して同時に中国グループに入れ、東アジア全体を中国の覇権支配下に置こうというもの。そうなれば在韓米軍も撤退である。日本はその点大丈夫かと言うと、結局は米国から切り離されてインド・オーストラリア・ASEANなどとインド・太平洋グループを作り自衛するしか無いのがトランプの考え。在日米軍も韓国よりは後になるがやっぱり撤退して、日本がアジア防衛の要として台頭することになる。それがトランプの狙いだ、と田中宇氏は読み切る。
2、安倍はトランプに「けしかけられて」韓国に喧嘩を売っているが、最初は自衛隊戦力強化で戦う姿勢を見せていたのに、最近はトランプの入れ知恵で「外交貿易戦略」で韓国を追い詰める方法に切り替えた。その第一歩がホワイト国はずしである。つまり日韓関係が悪くなった原因は、安倍の作戦と田中宇氏は読み解く。韓国とは関係が悪化するが、その割に安倍は、中国と「近年にないほど」の蜜月関係を保っている。米国と中国は今「貿易戦争」の真っ只中なのに、である。米国もイランで多国籍軍がどうとか嫌がる安倍を尻押しするのに、中国との貿易戦争では日本は一切ノータッチだ。今回安倍はプーチンと何度目かの会談をしたが、相変わらず中国・ロシアとは仲良くしたいらしい。一方、韓国とは一触即発の緊張関係を続けて綱渡り状態を演出し、トランプの北朝鮮・韓国「中国化戦略」を後押ししている感じである。韓国の文在寅大統領も、ここまで来たら一気に中国寄りにならざるを得ない雰囲気が、モロ出てきた。日韓両国の国民は反日・嫌韓で沸き返っているが、これは何も最近のことではなくて、日本が敗戦で植民地としての韓国を失って以来、ずっと続いている感情である。というか歴史上「一度として」仲良くなったことが無いほど「仲が悪い」のが日韓関係なのだ(これは納得!)。その、「白村江以来の不倶戴天の敵」同士を無理やりくっつけたのがアメリカ主導というか命令だが、「1965年の日韓基本条約」である(歴史を勉強すると真実が見える)。アメリカは嵩張る軍事経費を日本に肩代わりさせることと引き換えに、韓国に戦後処理を押し付けた。韓国は対北朝鮮で頼りとする米国から頼まれたので「渋々結んだ」条約なんだから、破棄して元に戻すべきだと言う文在寅の考えは、ある意味正しいと言える(はっきり、そう言えばいいのに、ねえ)。
3、今のアメリカは金融システムが沸点に達していて、いろいろな数値がリーマン・ショック前夜の状況を示しているみたいで、FRBもついにQE再開かと問題山積みである。日本とEUの中央銀行も異次元の金融緩和とか言ってアップアップの政策を続けていたが限界で、EUなどは「いち早くドル離れの方向」で舵を切ったらしいが、日本だけは「経済は順調」と浮かれていて、その重大危機も「てんで目に入らない」くらいの無頓着さだという(これ、田中宇氏の見立て)。トランプは就任以来殆ど戦争をやってなくて平和主義者みたいだがそうではなくて、ただ方針を変え貿易戦争を仕掛けているだけである。世界の経済はそのお蔭で大減速しているが「お構いなしに」中国に無理筋の高関税を掛けまくっていて、止めるキッカケが全然見つからないのは「ドルを基準とした通貨体制=ブレトンウッズ体制」の解消を狙っているらしいから終わらないのだ、という説も出ている(これは今回の田中宇氏の記事にはないが、私が勝手に想像した)。中国が一帯一路で世界を「新通貨基軸体制」に持っていき、世界中がその体制に乗っかっていけば、米国も貿易戦争を止めると考えるのが田中宇流。
4、じゃあ何でそんな、米国が損をするようなことをトランプは考えるのかと言うと、アメリカ一国覇権体制には維持費がかかるから、なんだそうだ。アメリカ軍産CIA+イスラエル+民主党右派の「世界二分化対立構造」により、ずっと米国は何かと戦ってきた。ある時はドイツ・イタリア・日本の帝国主義との戦い、次はロシア・中国の共産主義との戦い、そしてある時はイスラム教徒のテロとの戦いである。いずれも英国・米国の「軍産複合体」が仕組んで対立を煽った戦争であったが、そのための軍事費・諜報活動にかかる費用は、米国の資本家の儲けを半減させるほどに莫大なものだった。ちなみに米国の軍事予算は2018年の統計で6500億米ドル(円換算すると70兆円ぐらい?)かかっている(日本の国家予算の7割?)。中国で2500億米ドルだから莫大な費用だ。日本は第9位の466億米ドル(5兆円)と米国の10分の1以下である。これを少しでも減らして一般経済に活用すれば、もっともっと「儲かる」というのがトランプの考えの核心ではないか。アメリカファーストを標榜するトランプだが、それはアメリカ人が、全員中産階級並の生活を送れば平均値が今の何倍も豊かになって、結果的に更に「バンバン物が売れる」という計算である。勿論、世界中で戦争の危険が半減すれば、同様に経済活動が活性化して物が売れることを狙っている。今まで貧しかったアフリカが部族間の争いをやめて急速に伸び経済が発展しているのに、戦争が絶えない中東地域は更に貧困にあえいでいるのは、つまり戦争は「得にならない」ことを証明している、ってわけだ。トランプ頭いい。
5、そこでトランプの作戦が上手く機能したとして、その後の世界はどうなるのか。イギリスがブレグジットで揉めているが、これはEUが世界覇権の一極として独立し、米国南北アメリカ圏・中国ロシアのユーラシア圏・アフリカ圏・それにインド・日本のアジア太平洋圏などと多極的地域覇権圏を構成した場合、EUに飲み込まれるのを恐れたのではないかと私は考える。イギリスは元々大陸の勢力とは一線を引いて生きてきた。だから今回も結局は民族の自然な感情を大事にして、独立の道を選ぶんじゃないだろうか、そんな気がする。で、スコットランド独立の問題は多少は長引くとしても、大筋ではずっと緩い連邦関係に発展的解消されて、経済的には北欧などと一緒の静かな国になっていくと思われる(随分と勝手な意見だが、私のテキトーな想像で何の裏付けも無い)。翻って、肝心な日韓関係だが、特に仲良くもない冷静な普通のビジネスライクな関係に落ち着くのではないか(これも私の勝手な想像)。勿論、ホワイト国除外は続いているだろう。これは米国と協調した作戦だし、元々「仲が良いわけではない」のだから好都合なのだ。「嫌韓というのは国是」である(私の意見!)。考えてみれば韓国は、日本にとっては過去に一度たりとも友好国であった試しがない国である。その昔、日本書紀に描かれている頃の記事を信用すれば、韓国は中国から何度も侵略を受けて属国化しており、言わば生来の中国圏なのだ。日本は取引相手として韓国と古い付き合いがあるのは事実だが、日本の支配層の目は常に中国に向けられていたし、イギリスと同じ様に「独立した考え」を持つ我が国である。これからはインドと仲良くして、中国ロシアとは対等に立つことを目指すべきではないだろうか。世界に目を大きく向ければ、韓国など「小さい小さい」。
結論:反日とか嫌韓とか、つい最近起きた現象のように言っているけど、昔っからそうなのよ。
田中宇氏の説明を読んで感じた事は、「政治は奥深い」である。我々はついニュースやマスコミに流されて感情が右往左往するけれど、国と国の本質というのは「もっと先のことを考えている」ってことじゃないだろうか。覇権運営というのはカネがかかるのである。全国を支配した徳川幕府だって、圧倒的に他藩より多い経済力を持っていたから出来たのであり、平和が続いた後半にはその軍事力を雇っておくだけの金が回らなかったために、武士階級は汲々として不平不満分子が続出して大変だったという。覇権分割というトランプの戦略は、要するに世界中にアメリカの軍隊を派遣して威圧するよりも、地域覇権国にそれぞれ任せて安定化させる方が「アメリカの負担が減る」ということだ。資本主義とか人権とか民主化などという題目には、トランプは興味がないのである。他の覇権国下の地域で紛争が少々あったとしても、アメリカに関係がない遠い国のことであれば、「介入はしない」というのが彼のアメリカファーストである。だから香港の問題もトランプは「習近平にお任せ」した。東アジアの紛争も、次第に中国が裁定するようになる。安倍政権が中国と仲良くしているのには、先のことを考えているからなのである(本当ならば中々安倍もやるねぇ)。だから、例えばレーダー照射がどうとか慰安婦がどうとか徴用工がどうとかから始まってホワイト国はずしに発展してきて、このところ「日韓関係は戦後最大の危機」とマスコミは大騒ぎしているが、ここ数年のアジアの覇権争いに「大規模な変化が起きている」のは間違いがないのである。つまり、もうそろそろ大人の対応をして韓国とは仲直りしようではないかなどという「国民性の違いを無視した尤もらしい論調は、それこそ無視」した上で、新しい東アジアの勢力図を引き直し、その視点に立って日本の未来を考えてもいいんじゃないか、私はそう思っている。日韓関係なんて、どうでもいい話なのだ。特に「日米安保絶対」なんて叫んでいる「米国覇権一辺倒・軍産複合体系永遠なれ式」のテレビのお偉い先生方や専門家の皆さんはトランプのことを全然分かっていないようだが、中国が韓国北朝鮮を支配下に入れアメリカがそれを容認するなんてことが近い将来起こった時に、何て言って自分の無知さ加減を誤魔化すのか「今から愉しみ」である。しかし、多極的覇権の時代が来るのはいつのことか。私が痴呆症でボケる前であって欲しいけど、中々先へ進まないので心配なのだ。日出ずる国の未来は何処へ行くのか?
叶うことならば、心優しい温和で平和な国として世界から愛され尊敬される国であって欲しい、とは私だけの願いでは無いと思う。そのために多少の経済的後退があってもしかたないではないか。JAPAN as No.1 の浮かれたバブル時代ではないのだ。今や平和共存の世の中になったのだから、利益偏重・金満賛美より礼節重視・自然愛好の心根を大事に生きて行こうではないか。勿論、一杯飲みながら仲間とバカっ話に興じるなんて愉しみは残しておいて欲しいがその時に、隣に韓国人が居ても「慰安婦や徴用工の問題なんかは綺麗サッパリ忘れている」事を願っている。しかし昔から韓国人は、根暗でしつこいからなぁ・・・。これ、日本人が全てを水に流すのとは対照的である(やっぱり民族的には、水と油?)。
もう自由と平等を謳歌した時代は終わった。なんでもやりたい放題のアメリカは、バブルとともに消えてしまったのである。これからは中国の「統率とピラミッド型社会」の時代がやって来る。しかし、だからといってそれが「暗い閉塞した社会か」と言うと、案外明るい平和な社会かも知れないのである。もしかしたら漢や唐や宋の全盛期のような、美しい文化の花開く時代かも知れない。であるから、日本はこれから平安貴族文化や室町盛期の庶民文化の勢いを復活させて、新しい令和時代を作ることに注力すべきだ、というのが私の主張である。いつまでも「英国仕込み」のアメリカ・中国ロシア冷戦対立構造に振り回されて、「どうでもいい韓国がどうたらこうたら」という好戦的話題に目くじらを立てているのではなく、もっと明るい未来に向けて「まっしぐら」に突き進もうではないか!。その方がよっぽど生産的だと思うのだが・・・。
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