和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

遺伝その二

2013-06-29 10:13:41 | 日記
『マムシ指』

聞いた事ありますか?こんな言葉。

マムシの頭のような形をした親指の事で、物凄く器用な指と言われています。

私、両手の親指がマムシ指なんです。

その形とは真逆と言える程、確かに器用です。

指の皮も薄くて熱い物が持てません。

冬のお茶は苦労します。


このマムシ指、家族にも親戚にもいません。

聞いた話によると10万人に一人の確率とか、、、、

嬉しいようなそうでないような。

器用な指だと書道に向いていると思われがちですが、それは最初だけです。

器用さだけで進んでいくと、壁にぶち当たったとき、その乗り越え方を知らないので苦労します。

巨人の星なら花形満
明日のジョーなら力石徹
ガンダムならシャーってところでしょうか(笑)

わかりづらい?

ならは、

ギタリストならジェフベック
ベーシストならなるちょ
ドラマーなら神保彰

わかる人にはわかるってところです。


壁にぶち当たる前にやめてしまわずにすむところが、ありがたい特性ですね。

この特性を生かすも殺すも本人の努力次第なのですが、この努力そのものが特性次第。

つまり努力を努力と感じない特性があって、はじめてその他の特性が努力の苦痛なしに磨かれ、素晴らしい個性を作るわけです。

とは言っても、壁にぶち当たらないわけではないので、才能がある分その時は大変でしょうね。


私の場合はただただ器用な指を、たまたま書道と出会ったことで、少し生かす事ができているかも、と言ったところです。

これじゃいかん!
残り時間がそんなにないじゃん!
と気付いてから、急ぎはじめたのですが、、、、、


壁にぶち当たっていることに気づかないのも才能です。
壁にぶち当たっていることを楽しむのも才能です。

後者はかなり、自虐的ではありますか、、、

私は前者か、はたまた壁にぶち当たるまで進んでいないのか、、、

それが正解のような気がします。

ですから壁にぶち当たるまで爆進して、ぶち当たった時はその時に考える事にしました!

キッパリ!


亡くなった私の書の師匠の右手親指だけが、私ほど極端ではありませんでしたがマムシ指でした。

生前に聞いておけばよかった、、、
マムシ指あるあるとか(笑)

他にも沢山教えていただきたい事があ
ったのに、、、、

でも、きっと教えてくれなかったと思います。
もう、自分で掴まなきゃいけない事なんです。


マムシ指を大切に、でも甘やかさず甘えず鍛えていきます!


杉山


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