みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

偉人な異人

2012-07-25 11:47:39 | 日記


本日はクルマの修理とD代理店との契約、午後からは「ザ・ラストサムライ」「武士になったイギリス人」 こと「みうらあんじん」さんゆかりの お寺訪問。

みうらじゅんではない、みうらあんじん。

歴史の教科書には必ず登場するイギリス人。

徳川家康にたいそう気に入られて、イギリス帰国を許されず、逆に武士の身分を与えられ、小大名にまでなった。

天文学や造船技術に長け、航海術のエキスパートであったため、徳川家康に強引な引き留めをされた。


「あんじん」は「按針」と書き、未来の指針とか道先案内人の意味で徳川家康直々に下賜した名前だった。


与えられたのは、現在の逸見町あたり。

日本人となった三浦按針さんは望郷の念に駆られながら、異郷の横須賀・逸見町で亡くなられた。


その菩提寺となったお寺さんのHさんに会いに行く。

拙僧の檀家さんの30倍も檀家さんがある名門寺院だが、Hさんは気さくで話が楽しい賢い お坊さんである。


忌憚なく、仏教の未来や日本の行く末について語り合う。


三浦按針ゆかりの横須賀は異国情緒が漂う港町だ。
それは矢張り、みうらあんじんさんから始まった 異国情緒に違いない。


この町で話していると、自然と広い視野となり、未来思考となってゆく。


だったひとりの異人さんが、街並み全てに色合いをつけて三百年。


本名、ウィリアム・アダムス。


本名、鈴木 一郎もイチロー・スズゥーキィーとして異国・アメリカでリスペクトされている。


人種にかかわらず、やはり、人間は「人」 そして人は 詰まるところ「人間力」

イチローやダルビッシュ、野茂さんや黒田。モニタンやら洋太郎名誉教授。

ジャンルに限らず、人種を問わず、所詮は やっぱり「人間力」だ。

昔の政治家にあって、今の政治家に無いもの、


それが「人間力」


いや、僧侶だって、坊さんだっておんなじことだ。
宗派や寺の格なんて ドウデモ良い。


目の真ん前の坊主に、坊さんに「人間力」が備わっているか どうか?


自己を振り返り、今日も「集中!」


長男、少年サッカー時代のカケコトバも


「もっと、しゅうちゅう

熱中症はかなわんが、集中症ならかまわんだろう。

「もっと、集中


えぇいっ暑苦しいっ


猛暑日になってもうたやないかいっ

潮時 変わり目 新天地

2012-07-25 08:03:41 | 日記
ジョン・ロードが旅立った。

ディープパープルを故ジョン・ロードと作ったリッチー・ブラックモアは何度もベースやボーカルを入れ替えた。

しかし、ある時、自分自身がディープパープルのマンネリの原因だと結論づけたリッチー・ブラックモアは

「今度は自分が去る番だ…」と言ってディープパープルを辞めた


その後直ぐリッチー・ブラックモアは「RAINBOW」を結成、新たな音楽を聴かせてくれた。


マリナーズを辞めたイチローの退団会見を見ていて、リッチー・ブラックモアの脱退を思い出した。


イチローも同じように「若いチームから離れるべきは自分だと思った…」と激白した


老兵去るべしとは 素晴らしい老兵が口にする名文句である

老害に限って のたまう。「まだまだ若いモンには任せられん!」ちがう。全然違う。

アンたらは二流以下だから、潮時もワカランし、ヘタに環境変えたら実力バレるのが怖くて辞められんのやろ。

さっさとヤメイ!老害ジジイども。若い人間の働く場所も無いし、若い人間の給料上がらんのもアンたらのせいだ。


脱線してもうた。


善き老兵こそ、去り際を知り、また 新たな場所で気分一新 違った味で活躍するのだ。


リッチーが新バンドでも大成功したように、イチローも新天地で大活躍して欲しい。



惜別の悲しみを湛えたイチローの眼差し

この数年間 追い求めていた まともなチームでの、まともな勝利に喜びを隠せないイチローの背中31番。


人間の「からだじゅう」は とても正直だな。


長年イチローを追いかけて、イチメーターを作り続け、動かし続けて来てくれたマリナーズのイチローファンがいる。 最後、スタンドにいるイチメーターファンに向けてボールを投げた時、


ぐっと 胸が熱くなり、キューンとなった。


ボールをもらったファンは「無言」でありがとうとサヨナラを言ったのが、わかった。


そして「ありがとうイチロー」ではなく、彼女の手書きのラストメッセージは「ありがとう日本」だった


アメリカはワカラナイ

イチローとの別れに「ありがとう日本」と書いてくれるアメリカは凄い

いくら頼んでもオスプレイを搬入するアメリカも凄い。


凄い国と付き合うには、本当に日本人らしくあることと、誠実に努力を積み重ねることに尽きると、イチメーターのファンとイチローの後ろ姿を見て 思った。


イチローの後ろ姿は 嬉しそうだった。


ヘルメットをぬいで、マリナーズファンに深々と頭を下げるイチローは とても凛々しい だった一人の日本の軍人さんに見えた。

半端な仲間より、好き敵に対する敬愛の念。

「ありがとう日本」にエールを送り返そう。


「日本人に戦う場所を与えてくれて、ありがとうアメリカ」


戦勝国と敗戦国だが、我々の先人たちはグッドルーザーだった。


コレからはリスペクトしあう、好敵手同士となりたいものだ。


アメリカ女子サッカーとなでしこサッカーのように。

日本男子しっかりせいっ!


黒田、ダルビッシュ、野茂、そしてイチロー
は既に日本の誇り

われわれの代わりに、堂々と闘ってくれて


ほんまに ありがとう。