みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

夏休み「おっさん時代」

2012-07-16 10:41:01 | 日記
櫻~sakura~さんのコンサートから変わり始めた季節と風は すっかり夏となった。

昨日は夏本番そのものの暑さと気持ちよさ。


井上陽水さんの「少年時代」そのものの夏空と蝉の声。

そんな楽しい夏日初日に東京から来寺してくれた 元W社のOさんと「うらなら探訪」をした。


うらなら探訪のベーシックコース Aタイプみたいな

ドライバーかつガイドさんかつ旅のパートナーとなり、Oさんをうら奈良案内する。

10時頃 橿原神宮前にあるホテルに迎えにいく。

Oさんは早朝から橿原神宮に参拝したそうだ。


前国土交通大臣と毎年1月5日に年始めの御参拝をする橿原神宮。明治神宮と同時期で同じ目的で創建されたが、今や意味合いも 中身も 存在理由も違う。

ブログ読者にも訪ねてもらいたい橿原神宮。


明治時代の神道の考えと心意気がわかる聖域である。


OさんはW社を退職して、充電中である。


浪花エキスプレスが活動休止的な解散となった時、マネージャーとして死ぬほど働いていたので 休養を取りたかったが、休む間もなく大江千里さんのチーフマネージャーとなった。


ワーカホリックから立ち上がれないままの再出発だったから「やる気」と「働き過ぎた疲労」とがせめぎ合って心身ともにヘトヘトだったのを思い出す。


千里さんは10万枚アーティストから50万枚超のアーティストへの移行期で これまた毎日毎日が真剣極まりない闘いだった。



久しぶりにfacebookで再会することになり、とても嬉しい。


千里さん、千ちゃんは何せ話しが面白い。会って話していて中身も表現もピカ一である。


賢いし、センスがあって、何せユーモアがある。


そこらへんの大量生産された、芸のないお笑いサラリーマンとは比べものにならないぐらいに オモロいんである。


ラジオのパーソナリティになれば名パーソナリティに成ること間違いなしだ。


おっと、話がそれてしまった。


次のブログにて、Oさんと道連れ「うら奈良の旅」を紹介するね(^^ゞ

そして夏の風が 吹いた

2012-07-16 09:26:32 | 日記

この4日間、氷まくらなしには

ミッションを遂行出来ず

生き延びるに難しかった


ぜぇい


ゼェイ ゼェイ


一昨々日、一昨日は蒸し蒸し熱い中、18時間動いた。物故者追悼法要と櫻~sakura~のイベント呼び込みやチラシ配布、本堂の掃除、内陣の設え、仏華の花立て。音響の調整、イベント時のビール、飲料水、お菓子おつまみの買い付けなど。

高湿度の中での労働や作業で、体内やアタマに熱気がたまって、夜中の3時までクールダウンできなかった。両日、氷まくらで2時間ほどの仮眠。


昨日は朝7時から仏教壮年会による奉仕作業。寺の周りの草刈り、樹木の伐採。
拙僧は奉仕作業を見守りながら 二時から始まる物故者追悼法要と櫻~sakura~ミニ・コンサートの設営の最終調整。

1130に段取りを全て終わり、シャワーを浴びて名張駅に東京からの客人、元W社のOさんと櫻~sakura~さんを出迎える。


山寺に案内し 櫻~sakura~さんに進行、段取りを説明。

一時半に喚鐘を打ち鳴らし、法事の開始を告げる。

一人何役をして七変化しながら、夏用の僧衣に着替えると 終いは「僧侶」となる。

僧侶となって二時開始の「物故者追悼法要」を執行する。


二時法要開始。喉の調子は65%ぐらいだけと、身体はウォームアップしているのでコンセントレーションは高い。
サウナ風呂ばりの内陣での読経で汗ダクダク、汗ビッチョリ

説法含めて2時45分、物故者追悼法要終了。

僧衣を脱いで、ハワイアンかテキ屋のオッサン風な服に着替えて、櫻~sakura~さんのミニ・コンサート 司会・進行、音響担当に早変わり。


「やって参りましたぁ~、うんたらかんたら~」みたいなノリで、本堂をコンサート会場に場面転換し、会場のおばちゃんたちを笑わせて、櫻~sakura~さんの登場を演出する。


拙僧が導師を務める物故者追悼法要が終わって、櫻~sakura~さんのミニ・コンサートに移ろうとした時、この何日間では吹いたことがなかった そよ風が
吹いた。


そして、櫻~sakura~さんのコンサートが進むにつれて季節がどんどんと変わるのが分かった。

気温32度、湿度80%の梅雨の断末魔が、櫻~sakura~さんの 心こもった歌声やMC、そして楽曲が湿度を吹き飛ばし、


風が 吹いた。


そよ風ではない、まさしく夏の風だ。


サウナのような山寺の本堂を風が吹き抜けて行く。

ガラリと変わったのだ。


うっとおしぃ梅雨の断末魔が去り、真夏の風が櫻~sakura~さをと聴衆の間を
すり抜けて、通り抜けて行く。



極楽浄土を模した「宮殿(くうでん)」におわします阿弥陀さんの前で 熱唱する櫻~sakura~さん。


阪神大震災でお父さんを亡くし、昨年の東日本大震災ではボランティア活動中でお母さんが死んだ。


そんな境遇や経験から、櫻~sakura~さんは貴重な楽曲を生み出した。



それが「櫻の花」



櫻~sakura~さんが「櫻の花」を歌い始める頃、吹き抜ける風は 優しく、心地よく吹いた。



梅雨の終わりを忘れさせる優しく、心地よい風。



奈良の山奥の寺に櫻~sakura~さんは来た。


想いや気持ちとともに風も連れて来た。



やって来たのは、阿弥陀さんとともに櫻~sakura~さんのお母さんやお父さんだったと思う。


そんな風は、彼女が歌い終わるまで 優しく、心地よく吹き続けた。



上忍の里寺の本堂は ミニ・コンサートの会場ではなく、あの世とこの世がひとつになって 不可思議な空間となった。



梅雨明けまでの~ 8

2012-07-16 09:15:51 | 日記
物故者追悼法要や永代経法要には

虫の訪問者が必ずいる

一昨年は鬼ヤンマ

去年は当日前夜にはぐれ蛍

そして今年は クワガタ!

まだ、おったんやー

小さいのに威嚇してくるところは 浄土に往生している親父殿に似ている。

設え具合をチェックしに来たのかな?


蒸し蒸し、蒸し熱い