おっさん時代の おっさんの夏休みは続くぜぇい
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さて、万葉記念館は はたして万葉文化館であった。
中に入ると、いや、入る前からバブリーな建物。また、陳列も陳列方も陳腐で成金趣味でセンスが無いことおびただしい。
拙僧が「コンクリートから人へ」とのキャッチフレーズを元代理店のMやコビーライターのTさんと勘案した背景の 背景そのもののでっち上げ「ハコモノ建造物」である。
入って数分もすると、幼稚園並みのセンスに熱中症の具合が酷くなる。
オマケに解説を頼んだボランティアのおっちゃんが張り切りまくって、かつ暑苦しい度MAX!
でも、善人かつ一生懸命解説してくれるので、イキなり拒否も大人気ないので、我慢してると 余計にフラフラしてきて
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ただ、全館バブリーで冷房も良く効いているから
徐々に気分もましになり、万葉集おっちゃんの話しも聴けるようになってきた。
そこで気づいた!オレ万葉集 苦手やねん!
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会館全体の俗悪さは、空ハコモノそのもので、拙僧が糾弾し続けたもの。
漫画家の里中まち子さんのマンガはよろしいが、こういう会館の発起人になったらアカンで
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いくらもらって、名前貸してんねんと疑ってしまう。
この万葉文化館だけでなく、全国に点在する空ハコモノ建造物。
飛鳥大仏の解説や、識者の解説以上に迫り来る巨大な数々の石造物のインテリジェンスに較べると 堪らなくダサくて陳腐でチンプンカンプン
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でも、この空ハコモノを創ろうとしたお陰で、スンゴイ亀型石造物が発見されたのだから、目くじら立てることも無いかもね。
オマケに熱心に亀型石造物を炎天下で見て熱中症になり、その熱中症から万葉文化館のクーラーで救われたのだから「人間万事塞翁が馬」としよう
もとい!
でも、バブリーだけど額田王(ぬかたのおおきみ)の人形劇は楽しめた。
熱中症を煽る 万葉集熱中症のおっちゃん解説から離れて観たこの人形劇のおかげで だいぶ元気になった。
また、青春時代に熟読した井上靖の「額田王」を思い出して なんか甘酸っぱい気持ちになった。
万葉集か……
万葉文化館自体は真夏の避暑や真冬に暖をとるには良いかも。オマケに万葉集に目覚めるし
しかし、万葉集って ちゃんと読んでないなー
でも、万葉集熱中症のおっちゃん解説のおかげで その美しさや面白さに触れた気はした。
そして、芸能や音楽、歌にかかわるものとして気づいたのは、歌の始めは「万葉集」の歌うただっちゅうこと!
メロディーをつければ超ヒット間違いなしの「歌」の数々、万葉集。
天武天皇のに至ってはコミックソングに見えて、聞こえた。
日本人、歌、好っきゃねーー おおむかしから
「歌」の語源は「有津他」
気持ちや心が主→有るじ(ワタシ)からアナ他に 移ることを意味する。
移る→染る→心に有るものが他の人に届くことだ。
有津他?→うつった?→うた?→感動した?
心を言葉にのせて 相手や他の人に伝(津他)える
歌に携わる者として、こりゃあ 万葉集は 読んでみんとイカンね(歌は詠めんけど)
などと、Oさんと車中話しながら卑弥呼さんの巨大墳墓、古墳に向かう。名前は「箸墓古墳」
お腹もすいたので、箸墓古墳の真ん前にある、「素麺山本」で素麺定食を食すことにする。
井上陽水さんの「少年時代」を口ずさみながら「おっちゃん時代」の夏休みは続いた♪~風あざみぃ~♪
「あかねさす紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る~」 額田王
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