夏休みの読書感想文(その2)
感想文をちゃんと書こうとすると、書けないものだ。
子どものころ、小中高の夏休みに学んだこと。
だから、ちゃんと書こうとするのはやめた。
ただその本を読んで、「どんな感情が湧き上がってくるだろうか」と自分に問いかけてみることにする。
(32ページ)
「朋美は、健常児である姉という日常と、重症児である弟という非日常の間を行ったり来たりしているということになる。ご主人の茂雄も同様のはずだ。」
この言葉を読んで、「どんな感情が湧き上がってくるだろうか」と自分に問いかけてみる。
「え? 何を言っているの? 本気で言ってるの? 姉の日常も弟の日常も、家族の日常でしょ」
「感情」を探る前に、言葉の意味が理解できない。
作者にとって、初めて目にする、在宅で呼吸器を利用している子どもを見ることが、「非日常」なのは、分かる。
でも、そこにお姉ちゃんが学校から帰ってきた場面で、「健常児の姉の日常」と考えつく回路が分からない。
私も「障害児のきょうだい」のいる家にずいぶんお邪魔したけど、そんなふうに考えたことがない。
康司の家でもたっくんの家でも、朝子の家でも、「その子がいるのが日常」だという感覚しか受け取ったことがない。
私の感覚が少数派なんだろうか?
私のおじゃました家が少数派なんだろうか?
どちらも少数派の一味なのは確かだが…(・.・;)
それにしても、「健常児である姉という日常と、重症児である弟という非日常の間を行ったり来たり」という言葉は、何を表現しているのだろう?
障害児の家族を知らない人は、そんなふうに思っているものなんだろうか?
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