蒼い空の下で

文系男子の何気ない1日を記します。

夏のあしあと

2024-07-24 23:09:13 | 夢よ叶え
敦賀気比を相手に力及ばず敗れた試合から1日が経過。
日焼けした顔。
そして、福井までの往復で若干疲れた心身。
一夜明けてもまだ昨日の痕跡は残ったままでした。

歩夢の入学から4か月足らず。
本当に充実した日々を送ってきました。
特に春季大会以降は、濃い毎日でした。

夏は応援される側でいてほしいー
春季大会、スタンドで応援している我が子の姿を見てそう思いました。
本人の努力もあってか春季大会後は、すぐにAチームへ帯同させてもらう事となりました。

ショートやセカンドといったポジションで勝負する選択肢もありましたが、高校では福井県選抜で不動扱いだったセンターで勝負すると入学前から決めていました。
とは言うものの、そんなに甘くないのが高校野球。
蒼空の時を知る我が家は、それを十分に承知していました。

私達の心配をよそに歩夢は無我夢中に白球を追いかけました。
スライディングで傷だらけになった足。
おまけにユニフォームは泥まみれ。
夕食後は、気付けばソファーで寝ている日々でした。

「入部して最初の数週間が勝負の時」
推薦だろうが福井県選抜だろうが入ってしまえば他の同級生達とスタートラインは同じ。
球拾いもランナー役も常に全力で。
練習初日から他の同級生よりも頭一つも2つも抜き出て目立つつもりで行け。
これは、私が蒼空にも歩夢にも言い続けたことでした。

5月も下旬に差し掛かろうとした頃。
Aチームに帯同してまだわずかだったある日。
「まだまだ遠慮している。先輩達を追い越すつもりでやれ。」
監督からのこの言葉が歩夢を様変わりさせました。

この言葉を聞いた直後のいなべ総合との試合では、1打席目からセンターへ痛烈な打球を返すと得意とする走塁で何度も得点に絡みました。
そして、南四国遠征では2日間4試合をほぼフル出場させてもらい貴重な経験を積みました。

気が付けば、一番・道根と三番・野間の間を繋ぐ重要な役割。
そういった役割を背負うようになりました。

7月11日に開幕した夏の甲子園予選。
武生東と敦賀工に勝利して臨んだ昨日の敦賀気比との試合は2対7で敗北。
この夏は終わりました。

試合後、藤田をはじめ多くの3年生達から
「ありがとうな」
といった言葉を掛けてもらい
歩夢は大泣きました。
3年生達と一緒に過ごした時間は、ほかの誰よりも長いものでした。
誰よりも3年生達に面倒を見てもらい、誰よりも可愛がってもらってきた時間。
それは、私にも他の部員達にも全く知り得ないものだったのかもしれません。
歩夢を一回り成長させてくれたこの夏。
そして、19人の3年生達に心から感謝します。
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