今年の敦賀フェスは敦賀気比を相手に3対10の大敗で終えました。
公式大会ではないものの、それなりの緊張感を持って挑んだ試合。
個々の結果を見て一目瞭然ですが、足がすくむ子達が多く見受けられました。
いつまでも「経験を重ねる」といった甘い言葉を掛ける訳にはいきません。
厳しい言い方をしますが、こうした中でもある程度の存在感を示さなければならない子は何人かいました。
序盤から打線は繫がらず3人ずつで終わるイニングがひたすら続く中、立ち上がりこそ浮足立った投球でしたが徐々に落ち着きを取り戻した先発の2年生が最低限の役割を果たしました。
所々で甘く入った球を打ち返され失点を繰り返しましたが、それでも秋季大会に向けた最有力候補に名を挙げました。
今後、この子には練習試合ではなく、緊張感と向き合う公式試合での経験を重ねて大きく成長していってもらいたいものです。
また、最終回のピンチの場面からマウンドに上り、気持ちを全面に押し出す投球を魅せた2年生にも目が止まりました。
ストレートを走らせていた他、緩急を織り交ぜてピンチを凌ぎました。
今後の登板機会で自身の強みを発揮してもらえればと思っています。

押さえ込まれた攻撃でしたが、控えに甘んじた2年生達の代打から繋いだ得点イニングが唯一の救いでした。
初球からの積極的なスイングや自身の十八番とも呼べる小技を絡ませて作った8回裏の攻撃。
自身に与えられたわずかなチャンスでしっかりと期待に応えました。
この他、得点には絡めなかったものの、複数安打を放って唯一個の力で対抗した2年生も心強いものでした。
一夜が明けて若干冷静になれたので執筆していますが、現時点での実力を知りました。
練習試合の結果はさておき、重圧や緊張感と向き合った中で自分自身をどう持っていけるかが最も重要です。
修正力や気持ちを切り替える能力、そして人の期待に応えようとする心。
自身の事で頭一杯になっているようであればまだまだと言えます。
現在、県内いずれの学校も準公式大会を通じて経験を積んでおり、勝ち上がれば経験するその数も増えます。
くどいようですが「経験」は最小限でも与えてもらえれば、そこから自己研鑽しなければならない事を理解して欲しいと思います。
この日は、スタンドに立つ1年生達の応援が不十分な中でしたが、引退した3年生数人が駆けつけてくれ、それをサポートしてくれました。
こうした支えにも感謝します。
さて、3週間後に控えた秋季大会。
そこに向けて、今日から1つずつ修正をしてもらいたいと思います。