僕は枕元に本がないと不安になる。
だけど最近は大型書店に行っても、読みたくなるような本がない。
と言うより、もう新情報をインプットする意欲が衰えてきたのかな?
散歩の途中、夜に読む本がないことに気付いた僕は、町の本屋さんで辛口コラムニスト・適菜収の単行本(写真㊤)を見つけて読み始めた。
今、僕がいた夕刊紙業界は、親政府的な「夕刊フジ」(産経新聞系)と政府に批判的な「日刊ゲンダイ」(講談社系)と、面白ければ何でもありの「東京スポーツ」の3紙しかない。
昔は大阪には"大阪夕刊紙戦争"と言われるくらい多くの夕刊紙があったが。
しかし現在はこの3紙も苦戦している。
この本は日刊ゲンダイに適菜収が書いたコラムを纏めたモノだ。
読み進めていたら、重大な間違いに気付いた。
「第4章 2020年10月~12月」(写真㊤)という見出しは、明らかに「2019年」の間違いなのだ。
構わず最後まで読んだが、またお節介のムシが騒いだ。
昨朝、日刊ゲンダイにその旨を電話した。
「73ページの見出し間違えてますよ」って。
受けた女性は「分かりました。伝えときます」と軽く答えた。
そんなことも忘れて昼間、散歩していたら、電話が鳴った。
中年の男性の声で「日刊ゲンダイですが、貴重なご指摘有り難うございます。つきましては、訂正した重版が出てますのでお送りします」との事だった。
僕は「もう読んだし、いいですよ。僕の指摘で直った訳でもないんでしょ」と答えた。
すると彼は「いえいえお送りします。どんな切っ掛けで、この本をお知りなりました?どこの本屋で買われたんですか?」などと聞いてくる。
僕は「じゃあ友達にでもやるか。ありがたく貰っときましょう。実は僕は東スポにいたんですよ。ゲンダイさんとは大阪の豊中で同じビルにいたこともあるんですよ」と話し出す。
暫く、現在の夕刊紙業界の話などで、話が弾んだ。
思わぬ所からの電話で心も弾んだ!
凄いな!もう重版分(修正版)が届いた。