60からのつれづれ日記

6回目の年男、現在は月20日ほど、午前中3時間ほどのパートでのんびりと仕事をさせてもらっています。

萬翠荘のバラ展

2016-06-02 11:43:24 | 日記
早くも6月。光陰矢の如し、少年老いやすく学なり難しとはよく言ったもので、うかうかして
いるとあっと言う間に今年も終わりそう?!な気配。相変わらずの貧乏暇無しでバタバタと
していて久々のブログとなりました。今日は5月の中旬に萬翠荘のバラ展を見に行った時の
様子を、NHKFM放送のクラシックカフェを聞きながら書かせて頂きます。

松山市役所に所用があって車を市役所の地下駐車場に停めて、用事を済ませ歩いて万翠荘へ。
平日にも関わらず天気も良かったこともあり、大勢の人出で一番町から萬翠荘への道は
駐車場の順番を待つ車がずらりと並んでいます。新緑の中、坂の上の雲ミュージアムの前を通り
緩やかな坂を上がると、大正浪漫を漂わせなおかつ凛としたフランス風洋館の建物が出現します。
大正11年に建設された萬翠荘は松山空襲を免れ、建築当時そのままの姿を残す貴重な資産と
して昭和60年(1985年)に愛媛県指定有形文化財、その後、平成23年には萬翠荘本館と管理人
舎の2棟が国重要文化財に指定されています。

1階の会場に入ると所狭しと多くのバラ達がその華やかさを競うように乱立?!状態。
愛媛バラ会の会員さんが日頃苦労、切磋琢磨、精魂込めて栽培された言わばバラのトップ
レベルたちが一同に会していて華やか、そして威風堂々の感。もちろん様々な種類、品種がある
ので、あるものは豪華絢爛、またあるものはお洒落でシックで控えめ、少女のような清純な
バラもあれば妖艶で成熟した女性のような顔を持つものも……。目移りするとはこのような状態、
状況のことをいうのだろうと改めて実感。会場内も人が多く展示されたバラに沿って数珠繋ぎ
状態でぐるぐる巡るという感じでした。どうやら今年のテーマは「情熱の赤い薔薇」という
ことでそれに相応しいバラが最高位の「農林水産大臣賞」を獲得していました。
実はこのバラは当方が所属させていただいている川柳の会の会長の奥様が手がけたもの。
偶然、会場にご本人がおられて幸いにもそのお話を聞くことが出来ました。謙遜されて多くは
語られないもののその喜びはひとしおのご様子でした。

様々なバラを堪能して会場の外に出ると萬翠荘の庭では、バラの即売会や相談会、肥料や資材の
販売など、ばらに関することが盛り沢山でした。余談でお恥ずかしい話ですが、バラの漢字は
「薔薇」。当方、未だに漢字で書けません。「鬱」「葡萄」「檸檬」「麒麟」「挨拶」「団欒」
「絢爛」なども読めはしますが書けませんね。日常生活で特に書けなくても、人に迷惑をかける
訳でなく困ることも無くどうでもいいことではありますが、認知症予防で覚える練習をする
のもいいかも知れません。昔、「尋ねる」の「尋」の漢字の書き方を「ヨ・エ・ロ・寸」で
覚えろと中学校の先生に教えられ、それは未だに覚えていてすっーと悩まずに書けるのでそんな
やり方を探してみるのも面白いかもとおもいつつ…。

いずれにしても「バラ・薔薇」を鑑賞する側はその場で一瞬しか関わりませんが、育てる側
(制作側)は日々、営々と手間隙かけての苦労がある訳でそこに少しでも立ち会う、立ち会えると
いう意味で、「鑑賞する側」の役割と存在する意味があると思われます。人はあれもこれも
関われない訳で「そこに触れる」「その場に立ち会う」ことの意義の重要性を感じつつ、バラの
香りに名残りを惜しみつつ会場を後にしました。



城山を借景にしたフランス風洋館の「萬翠荘」。由緒ある愛媛の誇る建物の一つです。


前庭ではバラの即売会が開催されています。


椿のような花の模様です。


最高位に輝いた真紅のバラ。「農林水産大臣賞」に相応しい品格があります。


柔らかい色調、グラデーションが心地よいバラです。


青いバラ?!。隣の黄色とのコントラストが目を引きます。


「宇宙バラ」も展示されていました。以下は「キッズ・ギャラクシー」のホームページより引用させて頂きました。少し長いですがご覧下さい。
1998年10月末に、スペースシャトルでバラの香りの実験を実施。この実験はアメリカの香料会社とNASAが一緒に行ったもので、「オーバーナイト・センセーション」という品種のミニバラを飛行中に栽培装置内で咲かせ、特殊な針を使って香り成分を取り出し、地球にもどってきてからその成分を地上で咲かせたバラと比較するというもの。スペースシャトルの中での実験を担当したのは、NASAのジョン・H・グレン飛行士と日本人の向井千秋飛行士。この実験の目的は、スペースシャトルなどの「長時間の狭い空間での生活」で生まれるストレスをいやす香りの効き目を調べること。この「宇宙バラ」は、地上でつぼみをつけていた苗を宇宙に運んだもので、宇宙で花は咲き、香りの成分を取り出すこともできた。スペースシャトルが地球に戻ってきてからの分析で、「宇宙バラ」の香りの化学成分は地上で咲かせたバラとはちがっていることがわかり、より繊細な香りだった。香料会社のブラジャ・ムクハジー博士は「地上ではできないまったく新しい香りが生まれた」と評価。ストレスをいやすこの香りの成分は地上で再現され、「スペースローズ」と名付けられて、実際の化粧品にも使われている。


可愛らしいバラ。ガラスの器に入れてお洒落な演出になっています。


頭の中にあるバラの花のイメージとは違う花弁。牡丹や石南花のような花びらです。


会場の様子。


「立錐の余地もない」という言葉がピッタリ?!でした。


庭に咲いているバラ。黄色が鮮やかです。


帰り道。新緑に癒されます。パワースポットのような感じを受けます。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿