ビバ!迷宮の街角

小道に迷い込めばそこは未開のラビリント。ネオン管が誘う飲み屋街、豆タイルも眩しい赤線の街・・・。

つくりつけ(武蔵関~上石神井・練馬区)

2010年08月18日 | 古い建物
西武新宿線の駅のご紹介です。上石神井駅と武蔵関駅(練馬区)です。
 武蔵関駅は、その名の通り、昔関所があった場所です。武蔵関駅南口の煎餅屋。一応画像を撮る許可は頂きました。お店は立派なデザインです。湾曲したガラスケースや、煎餅を入れるガラスの丸い菓子容器、すべてつくりつけの特注だと仰っていました。お煎餅は固焼きで、香ばしいです。


  
武蔵関の料理店。色あせたビニールの雨よけに赤いガムテープを貼りなおしてドットのようにしているセンスもさることながら、ガラス戸に描かれた奇怪な動物達の顔、そしてオリジナルの手書き暖簾と、見所がつきません。
  
変ですとしか言いようがないですが、練馬区はアニメの聖地。案外プロのアニメーターが・・・。


 上石神井駅の傍、富士見商店街、季節料理おざきは、路面に面した小さい入り口の、白いモルタル壁の下の部分だけ、黒い溶岩石を貼り付けてあります。この溶岩石は静岡産で、富士石とも浅間石とも言います。神社では、狛犬やお稲荷さんの狐の台座に使われるゴツゴツとしたいかにも神秘的な雰囲気を醸し出す石で、私はこの溶岩石が殊の外好きです。
 
 
 富士石はまた、古い居酒屋の店舗のいけすを飾ります。現在のようにチルド輸送の発達していない頃は、猟師が船上で絞めた魚よりも、路面に晒された瀕死のいけす魚のほうが、生きていると言う点でいかにも新鮮に目に映り、重宝されたようです。
  
 
 青い呪縛。店内の化粧品も青で統一されていました。(上石神井・富士見商店街)
 

 青ほど高貴な色があるでしょうか?そしてすぐ隣には愛らしいフランス菓子の店チロル。(上石神井・富士見商店街)
  

チロルは昔の遊園地のおとぎの館のような、そんな夢とロマンのある店舗です。つくりつけの唯一無二のデザイン。昔の商店は、看板のロゴ、包装紙から粗品の手ぬぐい、家具にショーケース、すべてがオリジナルなので、時代を経ても古びた感じがしません。チロルの山がグラスに入ったロゴマーク、とても良いです。