●五体俳句433・手の甲1・中本真人1・2019-05-28(火)
○「払ひたる手の甲に蠅当りけり」(『庭燎』2011)(中本真人1)
○季語(蠅・三夏)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:掲句の状況に覚えがあります。「こつん」とした感触は微妙に手の甲に残ります。蠅にとっては痛くも痒くもないことなのでしょう。
●中本真人(なかもとまさと)
○好きな一句「上簇の零れ落ちしは壁を這ふ」(「新撰21」)2
○季語(上簇・初夏)(→「俳句空間―豈weekly」より引用)※じょうぞく【上簇】:成熟した蚕を、繭を作らせるため、蔟 (まぶし) に移し入れること。
【Profile】:1981年奈良県出身。2002年「山茶花」投句開始、→三村純也に師事。2009年共著『セレクション俳人・プラス・新撰21』に参加。「山茶花」飛天集同人。