俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0144・●色04・小杉余子・2013-10-17(木)
○「灯を消せば炉に火色あり後の月」(小杉余子01)
季語(後の月・秋)
色彩俳句の中で、具体的な色名ではなく何かの色(今回は「火」の色)を「●色」とします。今まで→「海の色」、→「夜空の色」、→「風の色」を挙げました。火を消した炉ですが、まだ燠には火の色が失われていません。空は十三夜の名月です。
○小杉余子(こすぎよし)(1888~1961)
代表句「人々を入れて無月の襖かな」02
季語(無月・秋)
神奈川県藤沢市生まれ。銀行の銚子支店長時代に同地に永住。俳句は明治末期から→松根東洋城に師事、「渋柿」同人として重きをなしたが、1935年その門を離れ、句友の上甲平谷・星野石木・南仙臥らと「あら野」を創刊。