俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句0111・温感03・井上雪・2013-01-07
○「塗椀のぬくみを置けり加賀雑煮」(井上雪01)
季語(雑煮・新年)
加賀の雑煮は多くの具材は入れず、出汁と餅と刻みネギだけのシンプルなもののようです。それだけ素材と味にこだわっているということでしょうか。この句の「ぬくみを置く」という表現も、目的語をすり替えていてシャレています。今日は七草です。
○井上雪(いのうえゆき)(1931~1999)
代表句「春浅し寺の奥より川みえて」02
季語(春浅し)
石川県金沢市生まれ。→中西舗土に師事。1948年「風」入会。→沢木欣一に師事。「風」同人。1968年中西舗土の「雪垣」創刊に参加、編集を担当。のち会長。「雪嶺文学」創刊。第12回大宅壮一賞佳作。第19回→泉鏡花金沢市民文学賞受賞。金沢女子専門学園(のち金沢女子短大)出身。