切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

6.17は中川信夫と加藤泰の命日だった!

2016-06-17 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
怪談映画の巨匠・中川信夫が1984年、時代劇から任侠もの、現代劇と意外と幅広かった加藤泰が1985年。偶然とはいえ、なんだか不思議ですね。ちなみに、京橋の国立フィルムセンターでは加藤泰特集が予定されています!

中川信夫については、今までもこのブログで何度も取り上げてますね。歌舞伎ファンとしては、天知茂の『東海道四谷怪談』は観ておかないといけない映画ですし、ATGで撮った『生きている小平次』だってもとは新作歌舞伎。こっちは宮下順子が名演でしたし。

加藤泰は一時大好きな監督でした。「ローアングル、ノーメイク、同時録音」というこの監督のスタイルは、映画館で見ると「これぞ映画だ!」って思える画面の座りの良さだし、若いころの中村錦之助の歯切れのいいセリフって、この人の同時録音撮影が利いているんですよね。低予算を長回しで乗り切った『瞼の母』とか、『沓掛時次郎 遊侠一匹』の渥美清との掛け合い!なお、両作品とも長谷川伸の脚本で、この人といえば今でも歌舞伎座でよく上演される「一本刀土俵入り」や「暗闇の丑松」の作者。長谷川伸の世界をもっとも美しく叙情的に描いた監督は加藤泰監督だったともいます。

ということで、いつか、中村獅童主演で『沓掛時次郎 遊侠一匹』を再映像化してほしいなあ~。時代劇専門チャンネルさん!

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