切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

コクーン歌舞伎「四谷怪談」、観てきました。

2016-06-18 23:59:59 | 私の写メ日記(観劇版)
去年の十二月国立劇場から数えて、4つ目の四谷怪談!結論から言うと、ここ何年かのコクーン歌舞伎で一番の傑作でした!簡単な印象のみ。

パンフにブレヒトの三文オペラの話が出てきたりしたんで、もしやと思ったら、そういう演出でした!(ネタバレ避けたいんで、あえて詳しくは書かない!)


芝居の部分は割合古典に忠実だけど、演出の遊びっぷりには驚嘆しましたね。個人的には「アンダーグラウンド」っていう映画の猥雑さと騒々しさを思い出してしまった!

獅童の伊右衛門は歌舞伎座の舞台でも観たいと思わせるものだったし、扇雀のお岩と与茂七はどちらもよかった!そして、三角屋敷は前進座の舞台も傑作だったけど、七之助、勘九郎のお袖・直助にかつての四谷怪談北番を超える何かがありましたね!

ま、とにかく、ラストがわたしは素晴らしいと思いました。勘三郎の「夏祭」のラスト以来の衝撃だったなあ~。いよいよ、コクーンも新時代にと投入という感じか!

というわけで、四谷怪談を上演した、国立劇場、前進座、明後日プロデュース、コクーン歌舞伎と、それぞれに興味深くて、よい半年余りの観劇体験でした。気が向いたら、もうちょっと詳しく感想を書きます。

PS:ブレヒトと切っても切れない作曲家クルト・ワイルといえば、ドアーズの「アラバマソング」の作曲家でもありますが、下記の企画盤では、ルー・リードが「セプテンバー・ソング」をプレイしています!廃盤だけど名盤!

アンダーグラウンド 2枚組 [DVD]
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紀伊國屋書店


Music of Kurt Weill
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三文オペラ (岩波文庫)
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ハートに火をつけて
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