切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

「日本の、これから」を見逃した!

2005-10-24 18:53:12 | TVピープル
NHKにしてはまあまあがんばっている番組、「日本の、これから」。今回は「若者」がテーマということで楽しみにしていたんだけど、すっかり忘れていたんですよね~。家に帰ってきてテレビを点けたら、ちょうど平山あやの「大人の言うことは難しい」というような締めのコメントが飛び出して、「だから、『はるか17』のはるか役はあんたじゃない!」って言いたくなってしまった!!

番組の感想を書いたブログを斜め読みした感じでは、平山あやと同様な発言をガングロギャルみたいな子も言っていたらしいけど、「大人の言うことは難しい」って言っちゃった段階で負けなんだってことがわからないのかなと思う。肝心の番組を見ていないので推測でものを言うと、大人なんて残念ながら難しいことなんか言わない(言えない)し、よしんば言ったとしても、他人のわからない発言を自分なりに聞こうとするのがコミュニケーションってもんでしょ?そんなんじゃあ、仕事なんかできないし、年を取ったら振りこめ詐欺やリフォーム詐欺に騙されるような老人になるのがオチ。バカならバカらしく妙な予防線張ってんじゃないよ!って感じ。バカでも相手にされるのは若くてかわいい間だけだよ、平山あや!

ところで番組の方に絡めて言わせてもらうと、わたしは全ての人間を救う必要はないと思っているし、政治やマスコミが考えるべきは、救うべき人・救い得る人の問題。具体的に言うなら、ニート問題のような精神医学の領域で解決を探るべき問題は地道にやってもらって、フリーター問題に代表される雇用問題こそ、おおいに政治家や言論人が議論すべきだと思う。

若者の雇用問題というのは、じつは日本の雇用問題の一部なんだと思うのだけど、「若年層にはなかなか正雇用を拒み、中高年には早期の退職勧奨」という経済界の流れは所詮企業サイドのエゴで、社会負担や退職金の引当増加を拒むことで固定費を削減していこうという政策にすぎない。年金需給年齢だって「100年安心プラン」のおかげで上がっていくんだし、こういうことはまさに政治の責任で、新自由主義とは逆行する政策が必要なわけだけど、この手の論点って番組の中高年からはでてきたのかな?

あと、路上で漫画を朗読するパフォーマー・東方力丸ってひとが登場したようなのだけど、こういう、よくいえば夢追い人、悪くいえば世捨て人みたいなひとを取り上げて、「フリーター=夢追い人」って図式で語るのはどうかと思う。確かに夢追い人型フリーターはいつの時代にもいるんだろうけど、問題なのは夢を追っていないのにフリーターでいつづけなければならない人たちが増えてきたってこと。

また、就職したといっても、就職先は人材派遣会社だったなんていう話も結構ある。しかもその人材派遣会社は若者を平気で使い捨てていくトンデモ企業で、その派遣先企業は経団連でもお馴染み、日本を代表する企業ばかりだったということも…。

<参考>
若者の自己責任論の前に問いただそう!企業の社会的責任

異形の帝国「クリスタル」の実像

「派遣」か「下請け」か、過労自殺訴訟で争点に


というわけで、老いも若きも「難しいことはわからない」なんていってるひとは、せめて選挙なんかには行かないでねって感じだな~。

PS:見てないのにちょっと語り過ぎだった?
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1 コメント

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お富さん 今晩は (不老愚 助光)
2005-10-24 20:45:15
派遣社員は正社員が嫌がる仕事をさせる為に雇うのです。

以前言われた3K(キツイ・キタナイ・危険)の部署や3交代の遅番とか正社員だと特別手当を出さないといけない作業を派遣社員に安くやらせてリストラだ、合理化成功だと言って手柄顔で居る大企業の幹部達、赦せないと思います。

清水に有る 日立清水工場は1,200人が働いて居ますが、日立の社員は100人も居ないと言う話です。

何か 大きな歪みを感じますね。
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