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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

時代劇も・・・。

2007-02-14 07:48:20 | TVピープル
ジャニーズで15年ぶり復活!テレ朝系ドラマ「必殺仕事人2007」
時代劇も安っぽくなったね・・・。

『必殺シリーズ』といえば、松竹系の監督に加え、かつての大映京都(三隅研次)や東映系(工藤栄一や深作欣二)のスタッフが制作に参加していた時代劇であり、東映京都系の典型的な時代劇(例えば「水戸黄門」など)とは一線を画した高品質の画面作りという印象だったんだけど、時代も変われば変わるんですね。ジャニーズ・タレント出演なんだ~。

大映京都といえば、『眠狂四郎』だの『座頭市』だのが往時の代表的な映画だし、アメリカのテレビドラマ『将軍 SHOGUN』なんてものにも関わっていた時代劇の老舗。大映京都撮影所閉鎖によって、関係者は松竹京都映画に本拠を移し現在に至っている。(そんなわけで、山田洋次というオッサンも捕まえた?)

ところで、大映京都の残党・映像京都が関わった作品に、テレビ「金田一耕助シリーズ」(古谷一行が出ていた連続物)があって、わたしは隠微な雰囲気が妙に好きでしたね。変な時間に決まって再放送してたし~。

「危ない刑事」シリーズが、日活ニューアクションの監督たち(長谷部安春、澤田幸弘など)によって作られていたのと同様、映画の撮影所システムがテレビに残した最後の輝きともいえたのが、あの「必殺シリーズ」。それがねぇ…。

どうもジャニーズ事務所の悪口を書くとやばいらしいんだけど(笑)、かつて山田五十鈴や京マチ子、高峰三枝子なんかも出演したこのシリーズの重みって、どんどん軽くなっていくのはしょうがないのかしら?

観てはいないけれども、テレビ版「華麗なる一族」や以前やった「白い巨塔」を見る気がしないのは、山本薩夫監督作品の豪華なキャストを知ってしまっているからで、ジャニタレでイメージ壊したくないって思っているのはわたしだけでしょうか?

「映画から豪華さや贅沢さが失われた」なんていう感慨は、晩年の淀川長治みたいな感じだけど、映像に関しては徹底的な<守旧派>に属するわたしにとって、今度のキャスティングは「あ~あ!」って思えるニュースでしたね。

そもそも、ネタ切れ感のある昨今の映画・テレビだけど、スケールダウンはご勘弁って感じだなあ~。でも、ジャニタレで視聴率は安泰なんですか?

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2 コメント

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わかりますねえ (しんいちろう)
2007-02-14 12:59:31
>観てはいないけれども、テレビ版「華麗なる一族」や以前やった「白い巨塔」を見る気がしないのは

同感ですね。邦画は大人の顔をした俳優が少なくなりましたよね。ジャリタレばかりで。中居正広やキムタクじゃ、どうにも見る気がしないというのは、わかりますね。
でも、洋画でも、たとえばディカプリオとか、スコセッシなどはかなり無理のある役にまで重用してますけど、なんでなんですかね?「スコセッシがオスカーを取れないのはディカプリオなんか使ってるからだ」
って言ってる人が居ましたけど、なるほどと思いましたね。ボギーみたいな大人の男がいなくなったのは、日本もアメリカも同じかな。
関係ないですけど、キムタクの演技を誉める人の感性はわかりませんね。あの、「オレ様が、オレ様が」っていう演技は、ホントげんなりします。まあ、勝新などがそういう演技をするならわかるんですけどね
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コメントが遅くなりまして・・・。 (切られお富 )
2007-02-19 01:17:12
しんいちろうさん、コメントありがとうございます。

今のドラマは主役も酷いけど、脇役も・・・ですね。

昔なら、小沢栄太郎、菅井一郎、西村晃なんてあたりが大映系の映画のずる~い悪役を演じたものですが、今では悪役にも重みがありませんね。

それと、キムタク。柴門ふみのドラマから基本は変わってないような気がしてしょうがないんですけど、こればっかりはまわりも悪いんでしょうね。
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