切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

今月の日経「私の履歴書」は、浅丘ルリ子さんでした。

2015-07-26 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
大映の若尾文子さんと同じくらいに、もっと語られるべき人なんだけど、意外と作品で語られないんですよね。でも、今月の「私の履歴書」は浅丘さんらしい、快活な語り口。有馬稲子さんの回ほどに暴露はないけど、わたしはおおいに楽しんで読んでます。ということで、まだ終わってないけど、中締めっぽい感想だけ。

日活最初のカラー映画『緑はるかに』の子役オーディションに合格して、スクリーンデビュー。この人こそ、日活が生んだ正真正銘「運命の女」なんですよね~。だから、おなじ日活の吉永小百合とは、いろんな意味で生き方が違う気がするんですが、どうでしょうか。

詳しくは、林真理子の『RURIKO』がかなり面白い本なので、読んでいただくとよいんだけど、かつての交際相手、小林旭、蔵原惟繕監督や元旦那石坂浩二について、日経ではさらりと爽やかに語っている印象。もっとも、『RURIKO]』では、石坂浩二がだいぶ酷いことになってますけどね・・・。

さて、このあたりで映画について語るべきかと。

世の中的には、松竹の寅さんシリーズのリリィばかりが語られている気がするので、他のものを選びます。

・裕次郎との共演者としては、『憎いあンちくしょう』、『何か面白いことないか』、『夕陽の丘』
・脇役がかえって印象的な作品としては、『水で書かれた物語』、『私が棄てた女』、『太平洋ひとりぼっち』
・埋もれている気がする作品 

  『夜明けのうた』(主題歌は東京事変がカバーしたことありましたよね。)
  『危いことなら銭になる』(中平康監督で、ルパン三世の原型になったといわれる作品。)
  『東京の暴れん坊』(旭との共演作では、個人的に一番好き。銀座が舞台。)
  『戦争と人間 第一部』(高橋英樹とのラブシーンが印象的。)
  『鹿鳴館』(市川崑監督作品なんだけど、諸般の事情でなかなか観ることができない。わたしも観ていないんだけど、三島原作だし、菅原文太も出てるんで、是非見たい!)
  『木曜組曲』(これは割と最近なんだけど、ほとんど忘れられてますね。)

なお、蔵原惟繕監督の『愛の渇き』とか『執炎』なんかも世評が高いんだけど、わたしはこういう彼女があんまり好きじゃないんで、参考程度で。


というわけで、まだまだ現役の方だから、もっと語られることを望んでます。

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