切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

坂東巳之助出演の『徹子の部屋』、観ました。

2015-07-25 10:24:14 | かぶき讃(トピックス)
22日(水)に放送した『徹子の部屋』観ました。坂東巳之助が父・坂東三津五郎の思い出を語りつつ、8月納涼歌舞伎の「芋掘長者」の宣伝、といった感じでしたが、貴重な映像満載で面白く観れました。簡単に感想っ。

2月の三津五郎の訃報にはショックを受けた一人ですが、訃報の日の舞台の已之助のきりっとした姿が個人的には忘れられません。

松也なんかもそうだけど、20代前半で師匠である父親を亡くす緊張感って、歌舞伎界では特別なんじゃないでしょうか。

で、番組ですが、やはり長寿番組、貴重な映像がいろいろ出てきました。特に面白かったのが24歳の時の三津五郎(当時八十助)、「徹子の部屋」初出演の映像。この映像を現在25歳の已之助が観ているというのが面白い。そして、今見て思うのは、三津五郎は若い時から老けていた!早くから老成していたというか、その後あまり老けなかったというか、若い時から晩年まで、あんまり印象の変わらない人だなとあらためて思いましたね。

当時の三津五郎の語る舞台でかつらが取れて恥ずかしかった話なんかは、已之助も最近体験済みだそうで、若手役者が通る道のひとつなんでしょうか。已之助も不思議がってましたが・・・。

で、今回橋之助のコメントがよかったんですよね。三津五郎が復活させた「芋掘長者」を一緒に演じた思い出を語ったんですが、ちょっとほろっときましたよ。8月は「芋掘長者」に加えて、三津五郎が納涼歌舞伎で現勘九郎と演じた「棒しばり」を、今度は勘九郎・已之助コンビでやるとのこと。

番組の最後に、母校だという青山学院大学の講堂で親子で演じたという「棒しばり」の舞台写真が出てきて、へぇ~って感じでした。鼓に已之助の姉二人が出演。梨園というのは、普通の観客が知らないところで、芸の継承がなされているんだなと、感心しました。

ということで、よい8月の宣伝になったんじゃないですか。収録の後に舞台(歌舞伎座のこと?)ということで、歌舞伎役者は忙しくて大変だと、あらためて思ったな。世襲って、暇そうなネットユーザーとは違うわけですよね、当然!

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