「あんぽ柿」は福島県伊達地方の特産ですが、原発事故の影響で生産自粛が続いています。節目となる3月10日に、私がガラスで作った「あんぽ柿」ランプが、伊達市内でおこなわれる2つのイベントで展示されることになりました。福島市在住の主婦・矢口洋子さん(
風花さん)が撮影した柿の写真とのコラボレーションです。伊達市の皆さんのご協力に感謝いたします。
☆第40回「よみの市」
開催日時:3月10日 12:00~14:30
会場:福島県伊達市保原町東台後50 仙林寺・坐忘庵
主催:佐藤博志さん(
アカベコさん)
「よみの市」は、仙林寺の坐忘庵にて各月第2日曜日に開催されているイベントです。石蔵を改装したスペースで、参加者が持ち寄った本を交換しつつ、持ち寄ったお菓子を食べたり、主催者の振る舞うお茶を飲みながら談笑する和やかな交流の場です。
☆「復興の灯(あかり)」プロジェクト
開催日時:3月10日 14:00~20:00
会場:福島県伊達市保原町宮下111 陣屋通り駐車場(雨天の場合は保原体育館)
主催:伊達市
メッセージを書いたガラス瓶にキャンドルを入れて点灯して、震災で犠牲になった方の追悼と復興を祈る記念のイベントです。「あんぽ柿」ランプは、受付の横の特設テントで展示される予定です。
・・・「あんぽ柿」ランプ・・・
2009年12月に、私は実家のある千葉県から宮城県の塩竈に車で向かっていました。福島県に入ると大雪で東北道が閉鎖されてしまい、下道で行っていたら福島市を越えたあたりで迷ってしまいました。気がついたら道の脇には柿畑が続いていて、あちこちにたくさんの柿が吊るされているのが見えました。そこが「あんぽ柿」産地の伊達市だったことは後で知りました。
2011年3月の大地震と原発事故の後、福島のために私ができることはないか考えていて、思い出されたのが、真っ白い雪景色のなかでオレンジ色の柿が静かに輝くあの美しい風景でした。そしてその年の12月にこの「あんぽ柿」ランプを制作しました。
どのように発表するのが良いかを考えていたら月日が流れていました。しかし今年になって、矢口さんが撮影した「あんぽ柿」の写真に出会いました。「私が見たのはまさにこれだ!」と思いました。撮影時期もまさに私が見たのと同時期でした。そして矢口さんとのご縁を通じて、今回、とうとう「あんぽ柿」の故郷で、矢口さんの写真とともに皆さんに見ていただけることになりました。